2023'08.08 (Tue)
夏の文化活動
夏はアウトドアばかりではなく、冷房の効いた劇場での文化活動にも勤しみます。
文楽夏休み公演第二部 妹背山婦女庭訓
四月公演の続きですが、古典芸能の脚本のいい加減さというか、続いてないです。お約束で、そこはつっこんではいけません❌
忠臣蔵とか、菅原伝授はちゃんと一本筋が通っているのですが、だいたい、現代の目で見ると統一性は無いものです。気にしないが吉⭕
特に妹背山のこの半通しは、ロリコン二股男が大家の娘に手を出すは、敵側の娘に窃盗を唆すはで、イライラ😒💢💢きます。古典は主人公に共感出来ない、人が○ぬはお約束です。
野田地図 兎、波を走る
野田秀樹の新作公演です。
チケット争奪戦にほぼ敗北して、どうにか立見席を確保できた次第です。立ち見と言っても、三階センターで舞台全体を把握するには良い場所でした。
今回、いつもの言葉遊びを重要な要素にぶち込んで正面から使ってましたね。
主題は拉致問題。
なかなかでデリケートな題材を難解な脚本で取り扱ってました。不思議のアリスを主軸にチェーホフやらブレヒトをちりばめた難解な脚本で、某国を描き出す攻めた作品でした。
野田秀樹が某国に報復されないことを祈る次第です。
2022'12.14 (Wed)
月日がたったのね
いつものランニングコースの折り返し地点である中之島公会堂で、
このコンサートがあったので行ってきました。
その前に
あんなことや
こんなことをテント泊でやってたので、65リットルのザックを担いでピッケルを持ったままで会場に突入...
場違い感半端ない...着ているものも機能性インナーと山ズボン。
ごめんね、純名さん🙏💦💦
中之島公会堂は外見からもわかる通り、大正時代に建てられたクラシカルなホールです。内装も現代のホールにはない装飾が施されてます。
内装を久しぶりに見たかったのですね。
そして、主役の純名里沙さん。
宝塚歌劇団の伝説のエトワールでございます。
宝塚歌劇団のエトワールとはフィナーレで最初に大階段を降りてくるソプラノのなのですが、彼女は初舞台でこれに抜擢されて、第一声で客席をざわつかせた逸材です。
その後は朝の連続テレビドラマ「ぴあの」の主演をやったり、女優がメインで活躍していましたが、最近は歌手として活動されているそうです。
純名さんの歌声を久しぶりに生で聞きました。
客席をざわつかせた頃の可憐なソプラノとは違い、しっとりと落ち着いた歌声に成長していて、大人になったなぁ~と感無量でした。
演奏はピアノ、チェロ、ヴァイオリンと簡潔だけど、十分に厚みのある伴奏でした。
久しぶりの生声と生演奏。恥ずかしい格好で行った甲斐がありました。
御堂筋はクリスマスライトアップが始まってました。
2021'08.18 (Wed)
雍正帝だなんて...
君子無朋
@京都府立芸術文化会館
佐々木蔵之介が雍正帝を演る、しかも弁髪(←萌えツボ💕)と言うことで、初めての劇場へ久しぶりに当日券という手段で参上しました。
最近は当日引換券なるシステムがあるのですね。余計なシステム使用料などがかかりましたが、二列目センターなので許す!
清朝最盛期三代の真ん中でいまひとつマイナーな雍正帝を題材にした演劇なんて初めてです。
いまひとつマイナーと言ってますが、宮崎市定先生の「雍正帝」を読んでいるkinkachoは興味津々。最近は「冷徹な政治マシン」「コスプレ皇帝」「元祖テレワーク」と面白ポイントが追加されたので、どうするのかわくわくでした。
脚本はテレビディレクターの初脚本で、まだまだ未熟(この直前に見たのが野田秀樹だったので尚更)がでしたが、↑のポイントは過不足なく押さえてましたし、佐々木蔵之介の熱演に押し切られました。
脚本の裏の裏まで読まなくて良いリラックスと、ちょっとしたミステリー要素と、佐々木蔵之介でほどよい出来の舞台でした。
紫禁城からほとんど出ることなく、書簡のやり取りのみで大清帝国を運営し、父親の赤字を消して子供に資産を残し、過労死した雍正帝。
「君主は国家第一の僕」という啓蒙専制君主の概念を一番体現していた君主だったと評価しています。
部下との書簡の返信は書簡に朱を入れるという赤ペン先生のような所業、しかも部下に激しく突っ込む!!
もっと皆に評価して欲しいと思ってます。
2019'11.11 (Mon)
ブロードウェイよ、私は帰ってきた
kinkachoが以前NYで観劇三昧をしたのは、20年ほど前???
あの頃はネットなんて無くて、チケットはエージェントを通すか、拙い英語で電話でドキドキしながら予約したものです。
疲れてましたが、この通りに入った瞬間、テンションMax!となりました。
(お馬さんはNYの騎馬警察です)
ブロードウェイだよ!!ブロードウェイ!
嬉くって、舞い上がりました。
Frozen (アナと雪の女王) セントジェームズ劇場
もうすぐ映画のⅡが公開になるアナ雪のミュージカルです。
正直に言っちゃうと映画の方が素晴らしい!
Let it go!の場面はセットとプロジェクションマッピングを駆使して再現しようと努力しているのは認めますが、あのそびえ立つ雪の城のシーンは無理でした。
スヴェン(トナカイ)はライオンキングの舞台で使った着ぐるみの技術で、びっくりするほどリアルにトナカイ感を出していました。
オラフ(雪だるま)は文楽人形みたいに役者が出遣いでやっているのですが、文楽の人形遣いさんみたいに気配を殺せてないので、人間に目が行ってしまうのが難点でした。
エルザをやっている役者がややぽっちゃり系で、魔力に覚醒してからの水色の衣装がドレスの一幕の幕切れはいいのですが、下半身がズボンになる二幕はとても野暮ったかった。全幕ドレスにしておけばよかったのに...
これはマチネ公演だったのですが、そのせいでコスプレ少女を多数含むお子様が大挙して来てまして、こんなに喧しい客席は初めてというほど煩かったです。
美女と野獣がミュージカル舞台化された時、ブロードウェイでブーイングの嵐だったことを思い出しました。
欧米では子供向けと明白な舞台でない限り、観劇というのはそのマナーを心得た年齢でないと楽しめない娯楽なんですね。それをディズニーは子供も対象にしうる題材をその娯楽に持ち込んでしまった。ボーダーラインをあやふやにしてしまったことに非難の声があがったのももっともでした。まあ、今では儲かれば何でもありになってますがね。
Tootsise (トッツィー) マーキース劇場
ダスティン・ホフマン主演の映画のミュージカル舞台化です。今年のトニー賞の主演男優賞を取ってます。そのオリジナルキャストのままです。
売れない男優が女性としてオーディションを受けたら合格して、スターダムにのし上がって...というお話です。映画祭では連続テレビドラマの脇役のオーディションというお話でしたが、舞台版はロミオとジュリエットでジュリエットの乳母役になってまして、その舞台がロングランになるという設定でした。
ブロードウェイの舞台はトライアウトというお試し期間の上演の後、短期でクローズになるか、役者を代えてでものロングランになるかというシステムです。連続ドラマだった設定をロングランにすり替えて、バックステージものにもなっています。
昼のアナ雪が子供向けだったのに対して、こちらはコメディとは言え大人向けでした。そして、目くらましがない分、役者の能力が如実にわかる舞台でした。初見でしたが、映画でストーリーがわかっていて、笑うところで笑えて楽しめました。
(レース前日なのにホテルに帰ったのは23時でした。開演が20時と遅いので。でも、後悔はない!)
Sleep no more @The McKittrick Hotel
こちらはブロードウェイではなくチェルシーのホテルの建物を利用した、演劇的アトラクションです。観客はこのマスクを被ります。
マクベスを題材にしたストーリーを、一人一人の役者を追いかけて、見て行きます。舞台と客席という線引きはなく、役者を追いかけて、ホテルの建物を階段で行ったり来たりします。目の前でエロなシーンが始まったり、役者がいきなり脱いだり、血糊が飛び散ったり、役者に部屋の隅に引っ張り込まれたり、とてつもない体験型アトラクションです。
とにかく階段を行ったり来たりするので、スニーカーで行きましょう。
以前は定価でも日本の半額ほどでミュージカルが見れると一週間で十本見たものですが、この三本でお財布的にクローズです。
ネット抽選で格安で見れるシステムがあるので、Tootsiseはそのシステムを利用してみました。諸物価、高騰しております。
2019'01.07 (Mon)
新春の舞台

宝塚歌劇
お芝居:霧深きエルベのほとり
ショー:エストラージャス
お芝居は1963年初演という古いもので再々演で古臭くないかとても心配でした。
なにせ、菊田一夫作ですから、古さがわかろうというものです。
でも、脚色、演出が上手かったのか、予想以上に面白かったです。
古色蒼然とした歌詞が案外心に響いたりして、古き善き時代という感じでした。

ショーはちょっと平凡過ぎたかな。
ロケットの衣装がかわいくなかった...フィナーレに着てた衣装で踊って欲しかったな...

文楽初春公演


門松、餅花、鏡餅、にらみ鯛、干支の墨書...と日本の正月の風情が楽しめます。
今日まで、手拭い撒きもありました。