2007'10.31 (Wed)
つくもがみ貸します
畠中恵著
今度テレビドラマになる「しゃばけ」シリーズの作者の新刊。
作者にとって得意分野の『あやかし江戸物』なので、「まんまこと」「ゆめつげ」より面白く、平日の通勤時から読み始めて寝る前には読み終わりました。
畠中作品の特徴は平易で読みやすいことだと思います。そして、登場人物は基本的に優しいというか軟弱ですね。歌舞伎の上方物に出てくる男と言えば、一番いいでしょうか。そこは江戸物なのであっさりしていますが…攻撃性の低いところがいい。
本作は、損料屋の義理の姉弟と貸し出されるつくもがみが絡む短編連作小説で、全編を通して語られる姉弟の恋が主軸です。結末はハッピーエンド。この世知辛いご時勢にはこんなほんわかした本もいいのではないでしょうか。多少喰い足りない気分は残りました。
「しゃばけ」シリーズのテレビドラマ化は「勘弁してくれ~」というのが本音です。どうせアイドルを主役に起用して(主人公が若旦那なので若いタレントが使える)とんでもない翻案がなされそうな気配が…そして、一番の問題は今の役者はヅラが絶対と言っていいほど似合わない。町人の世界では総髪なんぞは使えないでしょう。似合わない青天のヅラ…きっとすごくつらい絵面になるでしょうよ。
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2007'10.29 (Mon)
柏原デラウェア2007ヌーボー
今日はあまりの筋肉痛で早朝に目が覚めるほど。さすがだぜ、ダイトレ。去年よりはマシだけど…
定時ダッシュで行きつけのマッサージへ行って、お灸をオプションにしてようやく楽になる。
で、昨日飲みそびれたデラウェアワインを飲むことに(もっとも味見は買った当日にやってます)
アテはサンマの塩焼き・ナスの煮物・とろろ汁と純和食に何故か生ハム。
さてワイン。やや甘口とラベルにあったが完全に甘口。冷やして食前酒にはいいが、食事時にはツラいか?新酒なのでフレッシュ感が大いにあり、香りはいいが、深み、まろやかさに欠ける。まあ仕方ないか…河内ワインだからね。
このワインを買う時、アイスワインの試飲をやってたのでチョビッと飲ませてもらったが、すごく美味しかった。比べるのが間違ってますが、あの極甘口のワインって本当に文字通り「甘露」だわ。トカイはまさにハチミツみたいだし、アイスワインは甘いけど後口にキレがある。ソーテルヌは品がいい。大好きだけど、高価だから、たまに運良く試飲するだけ。もっとも悪酔いしそうですがね。
このヌーボーが分相応かな。
定時ダッシュで行きつけのマッサージへ行って、お灸をオプションにしてようやく楽になる。
で、昨日飲みそびれたデラウェアワインを飲むことに(もっとも味見は買った当日にやってます)
アテはサンマの塩焼き・ナスの煮物・とろろ汁と純和食に何故か生ハム。
さてワイン。やや甘口とラベルにあったが完全に甘口。冷やして食前酒にはいいが、食事時にはツラいか?新酒なのでフレッシュ感が大いにあり、香りはいいが、深み、まろやかさに欠ける。まあ仕方ないか…河内ワインだからね。
このワインを買う時、アイスワインの試飲をやってたのでチョビッと飲ませてもらったが、すごく美味しかった。比べるのが間違ってますが、あの極甘口のワインって本当に文字通り「甘露」だわ。トカイはまさにハチミツみたいだし、アイスワインは甘いけど後口にキレがある。ソーテルヌは品がいい。大好きだけど、高価だから、たまに運良く試飲するだけ。もっとも悪酔いしそうですがね。
このヌーボーが分相応かな。
2007'10.28 (Sun)
ダイヤモンドトレイル本番
念願の10時間切り達成!6:45~16:39の戦いでした。

最寄り駅を始発で出て6:30出発点の当麻寺役場に到着。受付、ストレッチ後出発。当麻寺の中を通過して祐泉寺から二上山の上り。半分寝ている体にこの急坂はあまりにきつい。雌岳のコルで暑さのあまりTシャツ・スパッツ姿になる。視覚的暴力でも暑さには代えられない。風がなく、昨日の雨で湿度が高いせいで、体感温度が高い
武内峠から平石峠は日がまぶしいぐらいで問題なし。峠から苦手の岩橋山の上りに取り付く。このダイトレ、前半の体が起きてないうちにアップダウンが多く、とにかくkinkachoにはツラい。そして、岩橋山は山頂からいきなり階段の激下り。嫌がらせされてる気分。下り切った後はしばらくは問題ないが、チェックポイント葛城山手前で鬼のように続く階段が出現。わかっているが泣きたい。ヒイヒイ言いながらチェックポイント到着10:40。恒例の豚汁が用意されているが、今年は盛りが少ない。ガッツリ欲しいよ。
後半は水越峠への階段激下り。階段は中途半端な高さだし、昨日の雨で滑るし大嫌い!最後の最後に斜めに滑りやすい石が打ってあって毎年転けるが、今年は二回も転けたぞ!
そして、ここにも山をデートクラブと勘違いしたオヤジが出没!こっちは激下りで必死なんだよ!どこから来ようが、幾つだろうが、ダンナが居ようが居まいが関係ないだろう!まったく山で一番危険な動物は男かよ!
水越峠から金剛山登山口は長いアプローチをオヤジを引き離すために速度上げる。そして、ほぼ最後の山場金剛山の上りにかかる。二週間前に下見してわかっているが、二上山~葛城山の後なので二週間前より倍以上苦しい。体を無理矢理引き上げて稜線に上がり、第二チェックポイントの伏見峠に向かう。13:20伏見峠。ふるまい紅茶が用意されていた。去年の砂糖切れに懲りたか、今年は既に砂糖・ミルク入り。甘さ、コク、温かさに一息入れてゴール紀見峠駅を目指す。
山場は終わったとは言え、ここから12km…もはやヘロヘロ。惰性で足を出す。緩い下りでこれが出来るが、速度は遅い。しかし、千早峠で同じ会のMさんに追いつかれ、意地でスピードアップ。kinkachoの過去最速で行者杉に着くが、ここからが疲労のピークになる。なんとかかんとか最後の激下りに入ると盛り返す。階段を下り、競歩状態で住宅街に着くとあと1.4km。ここまで来ると10時間を切れるのが判明し、最終はダッシュ。16:39着で辛うじて10時間を切る。9時間54分。今年は後発の健脚組に捕まらず、先行逃げ切りに成功!
きっと明日は全身筋肉痛だ…
せっかく買っておいた祝杯用の柏原デラウェア2007新酒を飲む気力もないです。





2007'10.27 (Sat)
サラン


2007'10.27 (Sat)
ジハード
定金伸治著。
この一週間、一日一冊ノルマで読みました。たまたま見たウィキペディアの「ジハード」つながりです。こんな本のセレクトの仕方は初めてでした。
元ジャンプノベルズから改稿の上集英社文庫から出版され、読んだのは文庫版です。つまりライトノベル。おそらくは文庫化に当たってイラストは削除されましたね。イラストがないので読めたかも。きっとアニメ調のイラストだったんでしょうね。ノベルズの段階で手に取った記憶が皆無ですから。ラノベでは小説とイラストがセットですから、一目で判定できるイラストが好みじゃないと手に取りもしません。文庫版はイラストなしのおかげで読了です。同じようにCノベルから中公文庫に入った「デルフィニア戦記」は反対でイラストがあるノベルズ版が面白い。これは完璧にkinkachoの好みの問題です。
さて、ざっくりとこの物語を語ると、第三回十字軍とサラディンの戦いの中、入り乱れる群像劇。一応主人公はヴァレリーとエルシードですかね。史実通りでないファンタジーでも歴史の素養があった方が面白いです。たまに大嘘もありますが、その匙加減が上手い。
十字軍とイスラムのエルサレムをめぐる戦いの中、サラディンの信任を得たキリスト教徒のヴァレリーは獅子心王とどう戦うのか?なかなかスポットの当たらないこの時代の、この地域をラノベでというのは目新しかったです。
作者のデビュー作らしく作りが荒くて、その反面勢いがあります。ストーリーのクネクネ度とキャラの使い捨ては気になりますが、虚実のバランスが上手い。後ろの巻に行くほど勢いはなくなるんですが、なんとか読み切るテンションは持続しました。このラノベを読んだ人が十字軍、ひいてはキリスト教とイスラム教の対立の歴史に興味を持てばいいんじゃないですかね。
私事ながら、kinkachoの友達が同じジャンプノベルズからデビューしましたが、それきり鳴かず飛ばずです。読み比べても「ジハード」の方が圧倒的に面白い。そりゃ無理もないと納得しました。
この一週間、一日一冊ノルマで読みました。たまたま見たウィキペディアの「ジハード」つながりです。こんな本のセレクトの仕方は初めてでした。
元ジャンプノベルズから改稿の上集英社文庫から出版され、読んだのは文庫版です。つまりライトノベル。おそらくは文庫化に当たってイラストは削除されましたね。イラストがないので読めたかも。きっとアニメ調のイラストだったんでしょうね。ノベルズの段階で手に取った記憶が皆無ですから。ラノベでは小説とイラストがセットですから、一目で判定できるイラストが好みじゃないと手に取りもしません。文庫版はイラストなしのおかげで読了です。同じようにCノベルから中公文庫に入った「デルフィニア戦記」は反対でイラストがあるノベルズ版が面白い。これは完璧にkinkachoの好みの問題です。
さて、ざっくりとこの物語を語ると、第三回十字軍とサラディンの戦いの中、入り乱れる群像劇。一応主人公はヴァレリーとエルシードですかね。史実通りでないファンタジーでも歴史の素養があった方が面白いです。たまに大嘘もありますが、その匙加減が上手い。
十字軍とイスラムのエルサレムをめぐる戦いの中、サラディンの信任を得たキリスト教徒のヴァレリーは獅子心王とどう戦うのか?なかなかスポットの当たらないこの時代の、この地域をラノベでというのは目新しかったです。
作者のデビュー作らしく作りが荒くて、その反面勢いがあります。ストーリーのクネクネ度とキャラの使い捨ては気になりますが、虚実のバランスが上手い。後ろの巻に行くほど勢いはなくなるんですが、なんとか読み切るテンションは持続しました。このラノベを読んだ人が十字軍、ひいてはキリスト教とイスラム教の対立の歴史に興味を持てばいいんじゃないですかね。
私事ながら、kinkachoの友達が同じジャンプノベルズからデビューしましたが、それきり鳴かず飛ばずです。読み比べても「ジハード」の方が圧倒的に面白い。そりゃ無理もないと納得しました。
2007'10.26 (Fri)
前売り様変わり
2月に予定した「ベガーズ・オペラ」のチケットが取れました。
昨今はメールでお知らせが来るんですね。
今回はイープラスの先行予約を利用したのですが、携帯のネット画面で予約をかけて、可否がメールで届く。代金はカードで、チケットは配送。代金には配送料とシステム使用料が加算されている。
う~ん、ずい分チケット購入も様変わりしました。kinkachoが観劇に足を突っ込んだ頃は劇場窓口に早くから並んで、座席表から好みの席を選ぶという形態でしたが、それが次第にぴあ・セゾンのオペレーターによる電話予約になり、自動音声の電話予約になり、今はインターネットが主流ですよ。その気になれば、海外のチケットもネットですぐ取れる。エージェントと通したり、国際電話でチケットを取っていた頃がうそのようです。
でもね、kinkachoは座席表で係員と相談しながら好みの席を選ぶ昔の買い方の方が情緒があって好きでした。好みの角度っていうのがあるんですよ。それに、Sのここなら、Bのここの方がいいとかも選びたいし…今はチケットが来るまで好みの席かわからないなんて不条理だと思います。
2007'10.23 (Tue)
マンガ三冊
今日、三冊購入。
〓「イカロスの山10」 塀内夏子
〓「ヴィンランド・サガ5」 幸村誠
〓「ヴィリ」 山岸涼子
kinkacho的に一番大人なのは〓、面白いのは〓。〓は完結だから買ったって感じです。
〓NHKドラマ「氷壁」を原作を単なる不倫物にしたというレヴューを読んだことがありますが(kinkachoは玉置くんが出てたので全然OK。玉ちゃんの声がツボだったりします。)そんな感覚に襲われます。同女史の山岳マンガなら「俺たちの頂」の方が純粋に楽しめます。たった二巻だったし密度が濃い。
〓山岸女史得意のバレエマンガ。一巻物です。ちょいとホラーテイストも作者の得意技。完全に手のひらの上で転がされました。大作「テレプシコーラ」の二部開始前の肩ならしですかね。
〓いや実際のところ、ここまで面白くなるとは思いませんでした。先が見えないんで辞めようかなと思ったんですが、一話一話が面白いので引っ張られて五巻まで来てしまいました。森川ジョージに似たクドい絵もヴァイキングというむさ苦しい男の集団には合ってるかも。あとは話が無事完結するのかがキモですね。歴史物なんで何となくは想像がつきますが、史実通りになるとは限りませんしね。
しかし、マンガは時間つぶしにはなりません。
2007'10.23 (Tue)
観劇に復帰
週一はどこか山~な生活もそろそろ打ち止めにしたい今日この頃…今度の日曜のダイヤモンドトレイル縦走大会でなんとか普通の生活に…と思うkinkachoです。
(ごたごたしてきた山の会の人間関係もちょっとねぇ)
で、徐々に手元に11月からの芝居のチケットが集まりだしました。
11月の宝塚と文楽が今手元にあります。一時期は常時10枚ほどのチケットを持っていたのでおとなしいもんです。争奪戦を戦う気力がないので、もっぱら先行予約を狙ってます。本当におとなしくなったもんです。今、予約をかけているのは、1月の「ビューティー・クイーン・オブ・リナーン」、白石加代子と大竹しのぶというキャスティングだけですでにホラーなストレートプレイと、2月の「ベガーズ・オペラ」。話題作の再演でようやくの大阪公演、主演は内野聖陽、そしてミュージカル。写真はかっこいいぞ、内野!!しっかり歌ってくれ!!
12月の顔見世は菊五郎・幸四郎が軸だし、錦之助襲名で江戸狂言が多いのでパス。1月の松竹座に望みをつなぎます。
ということで、12月は空いているので、アイゼンワークはできる???って、また山にいたりします。でも、月2か3にしたいもんです。
2007'10.21 (Sun)
氷ノ山
氷ノ山、紅葉は今いちですが、楽しかったです。

14:15福定親水公園~16:00氷ノ山越避難小屋(泊)6:20~7:20山頂~東尾根避難小屋~10:00福定親水公園
三人の予定が二人になるも決行。氷ノ山はkinkachoの山で初お泊まりの思い出の場所でなつかしい。初めての時は目一杯つらかったが、今回は荷物は重いがほぼ楽勝。曲がり坂、地蔵堂を経て稜線に到達。大阪発が一時間遅れたので、予定変更で氷ノ山越避難小屋泊まりにする。貸切状態で鴨鍋で宴会に突入。持参のビールで乾杯後、熊避けも兼ねてはばかることなくしゃべる、しゃべる。朝食用に野菜を少し残し、玄米もちで締め。冷え込みがどんどん強くなるので、二階で就寝準備をして早々に寝袋に入る。冷え込みのために寝れないかと思いきや、寝袋が温まるとぱったり寝入る。

5:00起床。昨日の鍋のスープに野菜ともちを入れて雑煮にして食べて、コーヒーを飲んで撤収。6:20出発。振り返ると避難小屋がチンマリと見える。ふた山ほど越えて、こしき岩を巻くと頂上小屋の階段下に着く。前回ヒイヒイ言った階段をとっとと上れば、そこは山頂。山頂避難小屋をのぞくと昨夜の寒さに火を焚いたのか煙い。東尾根を下って神大ヒュッテ前で神大山岳部OBという男性と話していると昨日は‐2℃まで冷え込んでいたとのこと。侮ってゴメン、氷ノ山!

今日の地元主催登山大会の参加者とすれ違い出すとやがて東尾根避難小屋。ここは建て替えられてきれいになっていた。ここから一気に下って、福定親水公園に10:00に戻る。
帰路、道の駅でメロンをお土産に買い、万灯の湯で温泉に浸かり、お昼に麦とろ定食を食べ、満足して大阪に帰る。






2007'10.18 (Thu)
医龍
このマンガにはまってた時、「ブラック・ジャックによろしく」「Dr.コトー診療所」にもはまってて医療マンガのマイブームでした。(今見ると全部テレビドラマになってますね)
kinkachoは「Dr.コトー診療所」がマンガでは一番好きでした。とぼけた兄ちゃんが凄腕の外科医というギャップが楽しかったんですね。「ありえねぇ」では「医龍」は双璧ですが、主人公朝田のチャランポランさが減点1だったんでしょうか。
「ブラック・ジャックによろしく」は深刻すぎて…精神病棟編はちょっとシビアすぎてツラかった。本作では新生児病棟編が一番グッときました。マンガとしては、癌病棟編が一番傑作だと思います。
でも、エンターテイメントとしては「医龍」が一番面白いでしょうか。派手でカタルシスがあって、読後が一番スッキリします。だから、テレビドラマにしやすい。山場には手術、成功してスッキリ。わかりやすい。2になって、1のライバルが味方になったり、キャラが消えたり、ジャンプ化してます。これで、主人公が不治の病とか事故死なんかしたら「マンガか~!」とツッコミたいと思います。原作では朝田は殺しても死なないタイプですが、テレビの朝田:坂口憲二は眉間に縦じわでストレス溜めてそうですから。
2007'10.15 (Mon)
ブレイブワン
もういい加減に打ち止めのはず、試写会。
ジョディ・フォスター主演。復讐の是非がテーマです。
やはりこの手の役をやらしたら納得のジョディです。傷心の彼女が偶然から銃を手にして、偶然から確信を持って断罪者と化していく。婚約者を殴り殺された(←ここら辺が強烈)ラジオ・パーソナリティー役を手堅く演じてます。演技に破綻もないし、納得させます。社会派がお好きな方、ジョディ・フォスター好きな方はどうぞ。
後味はよくありません。でも、まあ今ならありのラストですね。婚約者を殺されたんだから復讐して、なおかつこの決着は、一昔前ならアウトですが、今はあり。時代の流れですかね。もはや、刑事は断罪者、法の実行者ではありません。
kinkacho的には、カーティスくん(ジャーマン・シェパード)が飼い主の元に帰ったので問題なし。ワンコが射殺された極大射程よりホッとしました。
2007'10.12 (Fri)
ヘアスプレー
まだ当たるか、試写会!
ブロードウェイ・ミュージカルの映画化。
元々は映画。映画→舞台→映画で出来上がったのが、コレ。
いや~何が良くてトニー賞???舞台は違うのか?しかし、芝居友達はくさしてたしなあ…
ミュージカルなんでストーリーは置いといて、楽曲が平凡、振り付けが平凡。見た後に印象に残るのは、トラボルタの巨体のみ。
舞台が当たってたんで外れはしないだろうという、今の日本のTVドラマみたいな消極的な作り方。ハリウッドなら失敗して首くくりましたぐらいの勢いで作ってほしい。
かのエリザベス・テーラーの「クレオパトラ」ぐらいの豪華な駄作を!
あそこまで行くと目が眩むから。
目が眩むといえば、アラン・ドロン。
スマスマで久しぶりに見たけど、若き日かのビスコンティを騙くらかした往年の美貌の片鱗もなかったよ…
レッドフォードほどシワシワになってなかったけど…
それはさておき、ヘアスプレー。
主役の二人が弱いです。というか、「ママ」役のトラボルタが視覚的インパクトで食いまくり!何故、女装してまで出た、トラボルタ!シュミか!ただでさえデカイから、主役のニッキー・ブロンスキーがただのポッチャリさんで終わってますよ。「サタデー・ナイト・フィーバー」の時から歌は無理だったし、あの時ほど体がキレないんだからすげ~無理。
相手役のクリストファー・ウォーケンが老け込んでて、巨大なトラボルタに潰されないか心配でドキドキしてました。
ヘアスプレー、見たい人は見て下さい。脇のクィーン・ラティファがいいし、ミッシェル・ファイファーが意外といいです。
2007'10.07 (Sun)
蓬莱山
9:30平~折立山~打越山~小女郎池12:30~蓬莱山~打見山~クロトノハゲ~天狗杉~15:50志賀駅
一週繰延の計画実行。幼少の頃、ロープウェーで登った記憶がかすかに残る山なので、自分の足で登るのが楽しみだった。どれだけ記憶と違うかな。
平バス停から林道に入り、登山道へ。さすが秋風が快い。ほんの3週間前のへばる暑さが嘘のよう。峠に上がると前方に琵琶湖が広がる。やや霞んでいるが、琵琶湖大橋も目視できる。武奈ケ岳、堂満岳よりかなり南なのがわかる。折立山をピストンし、打越山までは上りが続くも、今日は荷物が軽いので楽。打越山から小女郎峠まではなだらかな稜線をたどる。道横でリンドウ、トリカブトが紫の花をつけ、ススキが穂を出して秋らしい。稜線が気持ちいいのも秋ならでは。比良は夏は暑いし、冬は寒い。ちなみに春は花粉症で苦しい。

小女郎池で昼食。このての名前の池には伝説がつきもので、ここにも当然ある。その伝説の説明板の裏で、湯を沸かしてラーメンをし、コーヒーを飲む。ホットコーヒーが美味しく感じるのも秋になった証拠。

ここから蓬莱山頂は見渡せるので、近づいていくのがわかるので楽な気分で山頂着。いつもならロープウェー利用の観光客で賑わっているが、今日は冬のシーズン前の点検前で休止のため山頂に人はまばら。見晴らしの良いスキー場の芝生の斜面を一気に下って打見山山頂を経由して下山道に入る。クロトノハゲ、天狗杉を経由して下りきるとすぐ住宅地なのは、下山口から延々歩く武奈ケ岳、堂満岳より気が楽だった。志賀駅に15:50着は予想より早かった。
明日は降水確率70%なので家でゆっくりしたい。




2007'10.06 (Sat)
らも 中島らもとの三十五年
中島美代子著。
中島らもの嫁が中島を語る本。読んだ動機は中島らも作品を愛読していたのと中島が何故わかぎゑふと決別したか知りたかったからという至って通俗的な興味から。
わかぎが中島の公的パートナーとして露出度が高かったのに対し、美代子さんが表に出ることはほとんどなかった。kinkachoにはNHKの番組ぐらいしか美代子さんの記憶がない。その番組も決別後の放送だったと思う。
本書を読んでみて、やはり美代子さんはかなり面白くなかったんだろうと思う。たとえ仕事上のパートナーだとしても、わかぎを通してでないと夫に連絡も取れないことは妻として面白くなくて当然だろう。
本の読者として、芝居の観客として、中島&わかぎの活動を見てきたkinkachoとしては、わかぎが中島を見捨てたように見えた。それまで、エッセイなどで露出度が高かったのに、いきなり中島が劇団の座長から平団員に格下げになり、エッセイでも語らなくなったなと思ったら、わかぎは結婚、中島は逮捕。この頃、わかぎの講演会に行ったが、中島の「な」の字も出ず、旦那のノロケしか出なかったので、冷たいな~と思った記憶がある。
もっとも、中島の創作活動は衰えることなく続いたので、見捨てられたわけではなかったのだが…そして、中島の事故死。死後、中島を語ったのがわかぎではなく、美代子さんだったのは象徴的だった。
中島と美代子さんは、学生運動華やかなりし頃の世代である。長髪でジャズ喫茶に入り浸っていたヒッピーカップルの最終形態を中島夫妻に見たような気がする。そして、この本は美代子さんのわかぎへの勝利宣言のように思える。
2007'10.06 (Sat)
公主帰還
井上祐美子著。
著者はデビュー以来中国物を書き続けています。初期の「長安異神伝」「桃花源奇譚」「五王戦国志」は伝奇小説もしくは中華風ファンタジーで、今のライトノベルのはしりみたいな作品でした。ただ今のラノベほどポップではなく、人物造形と話が合ってない違和感がありました。kinkachoはもっと本格的中国歴史小説を書けばいいのにと思っていました。その頃読んだのが「中国女将軍伝」読んだ瞬間、架空物語の方がマシかも…と、めまいを覚えました。史料まんまで、当時史学科の学生だったkinkachoは元史料を読んだ方がマシと思いました。史料についていくのにいっぱいいっぱいで小説の醍醐味が感じられない。当時kinkachoは本業で地方誌に手を出していて漢籍の海に沈んでいたので、その息抜きの読書がこれでは気分がささくれだちました。「史料に振り回されてたら小説は書かれへんで~」突っ込むことしきりでした。
そんな井上作品に光明が見え始めたのは「非花」や、この「公主帰還」など短編集が出始めた頃からかな。井上作品独特の中国の雰囲気が醸されて熟成してきたようです。それでも、「海東青」など長くなると史料により過ぎてしまう欠点がでてきますね。精進して長編書けるようになって欲しいと切に思います。
kinkachoの大学の中国文学の先生は「中国で小説が発達しなかったのは、史料が面白すぎるからだ」断言してましたからねえ、事実に勝てる虚偽はないです。でも、それをどうにかするのがプロの作家。まだまだ精進が要りますよ!頑張れ!!
著者はデビュー以来中国物を書き続けています。初期の「長安異神伝」「桃花源奇譚」「五王戦国志」は伝奇小説もしくは中華風ファンタジーで、今のライトノベルのはしりみたいな作品でした。ただ今のラノベほどポップではなく、人物造形と話が合ってない違和感がありました。kinkachoはもっと本格的中国歴史小説を書けばいいのにと思っていました。その頃読んだのが「中国女将軍伝」読んだ瞬間、架空物語の方がマシかも…と、めまいを覚えました。史料まんまで、当時史学科の学生だったkinkachoは元史料を読んだ方がマシと思いました。史料についていくのにいっぱいいっぱいで小説の醍醐味が感じられない。当時kinkachoは本業で地方誌に手を出していて漢籍の海に沈んでいたので、その息抜きの読書がこれでは気分がささくれだちました。「史料に振り回されてたら小説は書かれへんで~」突っ込むことしきりでした。
そんな井上作品に光明が見え始めたのは「非花」や、この「公主帰還」など短編集が出始めた頃からかな。井上作品独特の中国の雰囲気が醸されて熟成してきたようです。それでも、「海東青」など長くなると史料により過ぎてしまう欠点がでてきますね。精進して長編書けるようになって欲しいと切に思います。
kinkachoの大学の中国文学の先生は「中国で小説が発達しなかったのは、史料が面白すぎるからだ」断言してましたからねえ、事実に勝てる虚偽はないです。でも、それをどうにかするのがプロの作家。まだまだ精進が要りますよ!頑張れ!!
2007'10.04 (Thu)
シャクルトンに消された男たち
ケリー・テイラー・ルイス著。
「エンデュアランス号漂流」と一緒に読むことをおすすめします。
光あるところに影がある…なつかしい「サスケ」のオープニングのナレーションが頭をよぎります。
探検家シャクルトンは南極大陸探検で遭難しながら、17ヶ月の漂流後探検隊28名全員が生還を果たした英雄です。この本はそのシャクルトン本体を支援するために南極大陸の反対側ロス海から補給基地を設営するために上陸した支援部隊の遭難を描いています。こちらの隊は補給基地設営後遭難し、10名中3名が死亡しています。シャクルトンの名声に隠れてしまい、結果的にシャクルトンに「消された」たわけです。この支援隊のクオリティーは人的・物資的に本隊に比べて明らかに低いです。極地経験者わずか2名。出自もかなり怪しい。ソリ引きの訓練を受けてない犬。スコット隊の残置物資を利用。それでも基地設営の任務は全うしています。
さて、一昔前「南極探検」と言えば、アムンゼンとスコットでした。スコット隊は南極点一番乗りを逃がし全滅。英国は国家威信のためにシャクルトンの生還をことさら喧伝したとも言われます。それで、シャクルトンの偉業が霞むということはありませんが、成功の陰の犠牲にはつきものと言うことでしょうか。
後にシャクルトンは新たな探検途上で心臓発作で死亡。アムンゼンはイタリア軍(?)の遭難救出の途上で行方不明。やっぱり冒険家は「畳の上」では死ねませんか…
2007'10.03 (Wed)
買い物
まっとうにデパートへお買い物に行く。長らくやっていませんでした。ここのところの買い物は、山道具屋かインターネットでチケットGETでしたから、多少上がってました。
まずスポーツ用品売場でCW-Xの最新スパッツを購入。保湿・保温素材でがっちりサポート。去年買い損ねたのでどうしても入手したかった。20%OFFで買えるのはこの機会だけと狙ってました。
次、カットソーがほしいというまともな願い。今朝、鏡で見た自分の姿がかなりよれてたので必要に迫られて購入。レナウンのエンスイートでした。脳内イメージ通りのハイウエストのカットソー。早速明日から着れそうです。
最後にストッキング。必要経費として認めるか、会社に手当を至急してほしい日常品で買い物終了です。

2007'10.01 (Mon)
キングダム
当たる時は当たりますねえ、試写会。
テロの連鎖。復讐は復讐を生む。という高尚なテーマのつもりでしょうが、所詮アメリカ映画。鑑賞後ウンザリな気分にしてくれます。
サウジアラビアのアメリカ人居住区でテロが起こりFBI捜査官が巻き込まれ死亡。同僚の捜査官が復讐のために現地に乗り込み…というお話。
まずFBIが何故サウジアラビアへ?米人居住区は治外法権?そしてイスラム圏への捜査チームに女入れるなよ。しかもパッツンパッツンのTシャツ姿!こういう他国の文化を踏みにじる真似をするからテロられるのよ。しかもこの女が乱暴者!きっと同じアメリカ人も嫌だろう。
そして、とっぱなのテロ以外アメリカ人は死にません。サウジアラビアの下町で銃撃戦しまくり、爆破しまくって、拉致られた仲間は助かったけど、協力者のサウジの警察官が死亡します。アメリカ人が死ねばよかったのにと思いましたよ。
イラク戦争のメタファーなんですか?あと味の悪い映画だ!
テロの連鎖。復讐は復讐を生む。という高尚なテーマのつもりでしょうが、所詮アメリカ映画。鑑賞後ウンザリな気分にしてくれます。
サウジアラビアのアメリカ人居住区でテロが起こりFBI捜査官が巻き込まれ死亡。同僚の捜査官が復讐のために現地に乗り込み…というお話。
まずFBIが何故サウジアラビアへ?米人居住区は治外法権?そしてイスラム圏への捜査チームに女入れるなよ。しかもパッツンパッツンのTシャツ姿!こういう他国の文化を踏みにじる真似をするからテロられるのよ。しかもこの女が乱暴者!きっと同じアメリカ人も嫌だろう。
そして、とっぱなのテロ以外アメリカ人は死にません。サウジアラビアの下町で銃撃戦しまくり、爆破しまくって、拉致られた仲間は助かったけど、協力者のサウジの警察官が死亡します。アメリカ人が死ねばよかったのにと思いましたよ。
イラク戦争のメタファーなんですか?あと味の悪い映画だ!
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