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2008'02.29 (Fri)

MOON

曽田正人著。
また青年誌コミックスです。バレエマンガ「昴」の続編で5年ぶりの発刊です。
前編の1年後、舞台はNYからベルリン移動。ヒロインのイッちゃってる度パワーアップ。確かに天才ダンサーはこのぐらいアチラにいっていただかないといけませんが、どうもアスリートのイッちゃってる感が強すぎてアーティストのイッちゃってる感がしません。どうも同調しにくい。まあある意味ダンサーはアスリート部分が他のアーティストより大きいとは思いますよ。kinkachoは自分がクライミングを嗜み始めてからバレエを見る目が変わりました。岩の上ですらボディコントロールが至難の技なのに、ダンサーは空中でイメージ通りに体をコントロールする。おそるべし、ダンサー。でもね、芸術として感じるものの方が多い。だから、このアスリート要素の高いヒロインに同調しきれないのでしょう。
作者が男性だから今まで読んできたバレエマンガとは感触が違うこともあるのでしょうか。曽田氏は「め組の大吾」をはじめイッちゃってる主人公ばかりですがどうもねえ。このヒロインも男くさい。kinkachoのバレエマンガのバイブル山岸涼子の「アラベスク」とか、萩尾望都のバレエマンガは女性的な要素があります。実際のダンサーもちょっと女が入ってないとね、味がないの。クマテツも女が入ってますよ。かと言って有吉京子まで女度があるとつらいですけどね。
実は、この作品は好きですよ。しっかり完結してほしいです。ちんたら連載している間に現実に追いつかれましたよ。オペラ座に日本人ダンサーが普通に出てますもの。
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21:18  |  アニメ・コミック  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT   このページの上へ

2008'02.28 (Thu)

聖☆おにいさん

中村光著。
あ~ついうっかり買ってしまいました。ギャグマンガ。kinkachoはたまにとりつかれたようにギャグマンガを買ってしまいます。この前の発作では「デトロイト・メタル・シティ」買っちゃったし…ギャグマンガって一発勝負だから読み返すと恥ずかしくなってしまいます。ギャグマンガ独特の絵も後になるとツラくなるんです。
このマンガは天界からイエスとブッダが休暇にやって来て立川のアパート(賃貸の保証人は使徒マルコだったりします)に同居して下界ライフを楽しむというお話です。ギャグマンガだからというのはさて置き、「なんでマホメットはいないの?」と突っ込んでしまいました。突っ込みどころが違う?!
いや~作者も暗殺は怖いかな?イスラム教はまだ宗教としての血の気が多いからな~もう六百年もすればソフィストケイトされるよ…と思ったりしました。
でも案外、連載では既に出てたりして…
ちなみにこのマンガ、たった1ヶ月で2刷目ということは売れてる?
20:49  |  アニメ・コミック  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT   このページの上へ

2008'02.27 (Wed)

ジャンパー

試写会です。映画館へ行こうと思ってる方、止めてください。絶対キレます。
連ドラの初回のSPですか、これは?上映時間88分もまさにこの感じ。ストーリーも「to be continued」な作り。でもこれじゃあ〓はありえないでしょう。すごくつまんない。
マンガ、アニメ、特撮でやりつくされた、いつかどこかで見たことがある話。テレポーターがやりたい放題やってたら、謎の組織に追われて戦いが…そして、その組織の黒幕が失踪した実の母!ここまで古臭いとギャグですか?!と突っ込めます。その意味で笑えます。
まあSFなのでCGは上手く作ってましたがね、今なら特筆すべきものでもありません。ソフトさえあれば素人でも作れます。
そう考えると、日本の黎明期の特撮は職人技でしたね。それは確かに今見ればちゃちでしたけど、作り込んでましたもの。裏にある努力が何か訴えるものがあったんですがね。
そして、それとは別にB級はB級のウイットがあったのですが…
本作はそれもないです。

22:23  |  映画  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT   このページの上へ

2008'02.26 (Tue)

螺鈿迷宮

海堂尊著 スピンオフ作品と思いきや、「ナイチンゲールの沈黙」の続きと言うか、「ナイチンゲールの沈黙」が本作の長たらしい伏線?俄然こちらの方が面白い。 「ナイチンゲールの沈黙」が宝島社出版で、本作が角川書店出版。ありですかね、これは?よく言えばコラボ、悪く言えば邪道と思えます。 で、作品自体は面白いです。ブログで散々腐した「ナイチンゲールの沈黙」を読んでたおかげです。白鳥調査官がすごく正義に見えるのはちょっと自分がおかしくなったのかと思いましたが、白鳥の強引でアバウトだけど真相究明に爆走するのは一貫しています。それがツボでしょうか。 この一連のシリーズ、ここまで読んであまりに各作のカラーが違うのに戸惑ってます。 「チーム・バチスタの栄光」はスッキリ今風のミステリーと思ったのですが、「ナイチンゲールの沈黙」はちょっと評価できず。本作は因縁めいた色合いで、犯人は闇に消える。通り魔殺人、終末医療と自殺サイトと題材は当世風なんですが、4代続いた一族、双子、○人など、小道具が古風。幕切れは一昔前の探偵小説を彷彿とさせます。いずれ白鳥と全面対決を予想させる辺りは、明智小五郎と二十面相?黒蜥蜴?と思わせます。「バチスタ」の犯人も社会復帰してきそうですし、最終的に『悪の組織』が出てきたりしないかとビクビクしてしまいます。 残る「ジェネラル・ルージュの凱旋」はどんな色合いでしょう。早く読まねば。
08:39  |   |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT   このページの上へ

2008'02.24 (Sun)

六甲山

岡本~打越峠~西おたふく山~最高峰~東おたふく山~風吹岩~岡本。距離17キロ。 9時~17時。みっちり歩きました。 起きたら外が白い。予報通り雪でした。まあ覚悟はできていたので、寒さは許容範囲。 ちらほら雪の中を第一目標の打越峠へ。峠は風の通り道で体感温度は下がる。積雪は10センチ程度。 ここから一旦下り。風が吹かない場所で日が差すと歩いてると温かい。 上りになると積雪は増えてくる。表六甲なので樹氷はない。それでも完璧に雪山。西おたふく山山頂で積雪は30センチぐらい。ここからは六甲縦走道。最高峰には人影なし。写真を撮ってすぐ降りる。この坂道では家族連れのそり遊び、雪遊びのメッカ。なんせ車道がすぐそこなので気軽に雪遊びができるので当然。 縦走道を石宝殿まで行って、ここでアイゼンを付ける。ここからは一旦下り、蛇谷北山に登る。これが急登で激下り。このアップダウンは苦にならないが、アイゼンに雪が付いて高下駄状態がつらい。6本爪なので土踏まずに付くので、こまめに外さないと危ない。何せスパッツのゴムに雪玉が出来てこけたのがさっきなので要注意。 東おたふく山に着くと目の前には神戸港が広がる。これが六甲のいいところ。ここからは雪が減るので雨ヶ峠でアイゼンを外す。左手に名門芦屋カントリー倶楽部を見て風吹岩を目指す。雪のせいでプレイヤーは0。グリーンには養生シートがかけられていた。風吹岩は名前の通り風の通り道。さっさと下りて保久良神社まで戻ってきた。ここには梅林があるが蕾がふくらむ程度。かろうじて咲いている白梅を撮影して、出発点の岡本駅着。腹ぺこで駅内コンビニで卵サンドを購入。切羽詰まってた。 初冬、真冬から早春気分までを楽しんだ近場ハイキングでした。
20:19  |  登山  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT   このページの上へ

2008'02.24 (Sun)

ナイチンゲールの沈黙

海堂尊著
田口&白鳥コンビ第二弾。夕方から一気読みしました。確かに一気に読めると言うか、読みたいとは思うのですが、出来はと言うと「う~ん???」
ネタばれになるので、これから読みたい方は読んでからにしてくださいね。
まず人多すぎ!加納とか玉村とか、城崎とか…犠牲者、容疑者でもないのが多数ですぎ。話の展開に要ると言えば要ると言えるのですが、存在理由が弱すぎる。なんとか整理して減らしておいて欲しかった。そしてキャラ立ちすぎ。ラノベじゃなくてミステリーなんだからね。
そして、犯人は見え見えな割に倒置法でもなくて話の転がし方が中途半端。前作「バチスタ」が犯人探し、どんでん返しで読ませたのに…これでは白鳥の強引キャラがもったいない。
最大の???は、小夜の特殊能力。SFでもないのにこの設定はないでしょう。この点もラノベじゃないんだから、ラノベなら普通なんですよ。でもね、これが飲み込めないと話が消化しないのはつらい。ラノベ慣れしたkinkachoでも消化不良の気分が最後まで残ります。
とにかく、前作「チーム・バチスタの栄光」が散りばめた伏線を田口で引っ張り、白鳥で強引だけど爽快に収束させるのが面白かったのに、今回は伏線を生かしきれてません。読んでて焦点を結ばないのでもどかしいです。
今手元にはスピンオフ作品があるのですがどんな感じでしょうね。名前だけ出てる白鳥の部下「氷姫」が主人公らしいですが、kinkachoは本作に出た加納のスピンオフ作品が読みたいと思います。というのは作者の罠にハマってる?
08:17  |   |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT   このページの上へ

2008'02.21 (Thu)

映画の友

kinkachoの映画の友、パンでございます。 コンビニの卵ロールで我慢の時もあれば、このようにちょっと贅沢なパン屋で調達することもありです。 今回は「ブール・ド・アッシュ」のカマンベールチーズとカレー、小豆とチョコのカンパーニュです。 カレーパン(写真左)(などと気安く呼んでいいのか?)は、以前食べたこの店のカレーパンよりカレーのこくが増していてこっちの方が気に入った!!このこくはカマンベールが出してるのかな。パンの上に載っているのはトマトでした。ウインナーかな?と思っていたので、口に入れてびっくりでした。 小豆&チョコはこりゃ絶品ですね。小豆はあんではありません。かすかに甘味のついたゆで小豆といった感じで非常に上品なお味。小豆の食感がうれしいですね。そして、パン生地に巻き込まれたチョコチップの歯ざわりとチョコのお味が小豆を引き立てます。 ここのお店、単価が高いだけあっていい材料を使ってます。バターなんか絶品ですよ。
18:36  |  グルメ・クッキング  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT   このページの上へ

2008'02.20 (Wed)

エリザベス ゴールデン・エイジ

レディースデイなので映画館へ。
ケイト・ブランシェット主演「エリザベス ゴールデン・エイジ」 前作「エリザベス」もちゃんと見てるし、ここらへんの英国史は比較的得意なので大丈夫なはず。アルマダ海戦は大学の専門教養でいやというほど聞いたので準備OK。

ところが、歴史ものと思って見に行くとつらいです。恋愛もの?いや、ジェンダーものですね。その意味で前作から一貫したテーマを貫いてます。
ケイト・ブランシェットが堂々たる中年(史実的には初老)の女王ぶりです。女ではなく、国を背負って立つ国家元首。まあ、お着替え好きで、ローリー卿に心惹かれるのも、ローリーとできちゃった侍女にキレちゃうのも、激務の中のちょっとしたうるおいでしょう。
kinkachoはローリー卿とのキスシーンより、ウォルシンガム卿との最期の別れに心打たれたよ。腹心の部下に去られる方がダメージでかいです。史実では確か同時期に政治的腹心セシルにも死なれてるはずですから、元首としてはとてもきつい。不実な恋人より、忠実で有能な部下の方が貴重ですよ。
そして、山場のアルマダ海戦は当然CGで、ちと短い。もうちょっと欲しいな。
アルマダ海戦は、当時の常識である海上の白兵戦をやろうとしたスペインに対して、イギリスは砲撃中心の艦隊戦をやっちゃったというルール違反なんですね。イギリスは18世紀にもトラファルガー海戦でネルソン・タッチなんていう常識破りをやって勝ってる。まあ戦争にルールなんてないんですがね。
ちょっとここらへんも描いて欲しかったかも…
このアルマダ海戦に至るまでの軸がメアリ・スチュワートの絡むエリザベス暗殺未遂事件とメアリの処刑。メアリ愛玩の犬と処刑時の赤い下着がツヴァイクの伝記を読んでる人はニヤリとしたでしょう。もう一つニヤリとしたのは、エリザベスがスペイン大使に「マダム」と呼ばれてぶちぎれたところ。子供の頃、母親の処刑で「プリンセス」から「レディー」に格下げになったトラウマを直撃されたんだなあととても納得しました。
とまあ、なかなか楽しめる映画でした。
↓映画館のロビーにあった巨大ぬいぐるみ。  「犬と私の10の約束」のキャンペーン用らしい。  こんなに巨大なぬいぐるみもらってもきっと困る…
23:39  |  映画  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT   このページの上へ

2008'02.18 (Mon)

犬神家の一族

市川崑監督の遺作がテレビ放映されてました。
こちらではなく、旧作映画は大層なインパクトでした。角川映画はこの後全盛を極めるわけですが、この映画のヒットがあったればこその全盛ですね。
横溝正史作品独特のドロドロした人間関係を市川作品としての映像美で描いていく長尺でした。
kinkachoの仲間内で「キング(正しくはクイーン)・オブ・松子さま」の称号を奉っている高峰三枝子の松子さま。未だにあれを超える松子さまは見てませんね。なにせ「私、人を殺したことなんてございませんのよ」って断ろうとしたなんて、さすが大女優!普通、人を殺した人に出演依頼は来ませんから。でも、実際の撮影では顔に血のりが飛ぼうとやりきったんですね。
そして、金田一耕助。推理小説中これほど役立たずの探偵も珍しい。「名探偵 みなを集めて さてと言い」といいますが、「迷探偵 死体の山で さてと言い」が金田一ですね。
あの見立て殺人を残酷にかつ美しく映像化した監督はやはりすごい。見たいな旧作…
新作の珠代さんの松嶋菜々子がでかすぎて、菊之助の佐清に立った姿勢で抱きつけないのには笑いました。
23:54  |  映画  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT   このページの上へ

2008'02.16 (Sat)

ベガーズ・オペラ

梅田芸術劇場 1階16列49 やや上手寄り
ミュージカルなんていつ以来かしら。作品が古いので、正確にはミュージカルではないかも。三幕というのも古めかしいし、楽曲も洗練からはほど遠い。そりゃ直前がソンドハイムだからか。
群集劇なので、誰が主役というわけではないので、役者の技量がわかるある意味怖い芝居です。強いて言うなら、狂言回しの橋本さとしが一番おいしい役どころですね。一番上手いと思ったのは高嶋政宏。ビブラートのかかった歌声は気になるが見せ方が上手い。役がニンに合ってるのもおいしい。島田歌穂、笹本玲奈、森久美子は手堅い。森久美子は最近バラエティーしか見てないが板の上ではさすがキャリアがある。ただの大食いではない。
さて目当ての内野聖陽。芸達者に囲まれてやや影が薄い。確かに歌は初演「エリザベート」の時とは雲泥の差ですが、こういう群集劇は不利。ピンで目立つにはストレートプレイでしょう。演技力を要求される難しい役で見たいですね。同じ群集劇でもストレートプレイなら頭一つは目立ったはずです。
群集劇と割り切ってみたら面白い舞台でしょう。普通のミュージカルを期待するとつらいですね。 追加 この舞台、客を巻き込む型の芝居です。舞台の上に客席を設け、役者の出も客席から。このタイプ、一体感を出しますが、開幕・終幕があやふやになります。 kinkachoも何度かステージ席の経験がありますが、いいのか悪いのか。微妙です。「エクウス」では市村正親のオールヌードを見てしまったし、ふと素に戻ることが多かったです。舞台の線引きって結構重要だと最近思います。
16:17  |  舞台  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT   このページの上へ

2008'02.13 (Wed)

犬カフェ

猫カフェに続いて犬カフェに行く。 フリータイム\525+ドリンク代。別料金で散歩も可。何でも商売になるもんだ。 客商売なので当然小型犬。そして犬は人に付くというか、スタッフの方に気を取られるので、猫の視線を一身に集めるような快感はない。ちょっと残念。確かに愛想のいいワンコもいるが、マルチーズはあまり好きな犬種ではない。 kinkachoの好みはでかくて、マズルが長くて、立ち耳で、明るい茶色の短毛の犬。 このカフェではかろうじて好みをかすっているのはシェルティぐらい。マズルで言えばダックスがいるけどミニチュア種だから物足りない。でも、ふかふかの毛皮の温かい感触は和む。 kinkachoの犬の好みがはっきりしているのは小さい頃親しかった犬がそのタイプだったから。 隣の犬だったが、彼女はkinkachoを群れの仲間と認識していて、とにかくよく遊んでくれた。 kinkachoも彼女には吠えられても噛まれても(お菓子をあげようとした時手ごとくわえられた。その時の彼女のすまなそう顔ったら…)平気だった。彼女は母犬がシェパードの雑種で、いつも耳をピンと立て、大きな尻尾をブンブン振っていた。 kinkachoはどちらかと言えば犬派だが、彼女の思い出があるので犬はもう飼えないような気がする。
20:53  |  雑感  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT   このページの上へ

2008'02.13 (Wed)

自分チョコ

ロイズ ポテチクランチチョコレート バレンタインデーのための特設売り場が近所のスーパーにも設けられていたので、いま流行の「自分チョコ」としてこれを購入。本当はチョコレートポテトチップが欲しかったんだけどね…無かったの… パッケージを開けてみると個別包装。これは一気食い防止には親切だねと思いながら、個別包装を開けて食べてみる。かすかにポテチの塩味がするけど、普通のクランチチョコと比べればかすかにという程度で、チョコポテチほどの感動はなかった。チョコポテチは手を止めるのに苦労したけど、これはちょっとつまめば満足できる。もちろんチョコとしておいしかったけど、チョコポテチのように尾を引く趣向ではなかった。 最近普通の駄菓子としてチョコポテチが発売されたけど、止まらないという意味では駄菓子の勝ち!!
08:58  |  グルメ・クッキング  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT   このページの上へ

2008'02.12 (Tue)

一子相伝

北斗神拳ではありませんが… 某流派の某家元の継承の儀の式次第のコピーを読ませてもらいました。「コレって門外不出では?」と思いながら読んでしまいました。こんな秘密の匂いのする文書ってワクワクしますね。 新たな家元の雅号とか、諱とかの由来とか、花押の構成、継承の儀の式次第のタイムテーブルも見せてもらいました。継承の儀って徹夜で行われるのか… この世の中にまだ花押が生きてたのかとか、「礼記」のここが由来かいと、ツッコミどころ満載! これを読んじゃったのがばれて、刺客が放たれたらどうしましょう? ちょっと不安なkinkachoです。
08:30  |  文化・芸術  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT   このページの上へ

2008'02.11 (Mon)

猫三昧

「猫のあしあと」町田康著。
町田康の猫エッセイの第二弾。猫バカ炸裂!著者はパンクが売りだが、根っこはとてもいいひとなんでしょう。特に面倒をみている猫が死ぬ描写を読んでるとつくづくそう思います。愛想のない、素っ気ないような文体で綴られる文章が哀切極まりない。動物愛護センターにペットを捨てにくる飼い主に対する描写はパンクの心意気を感じます。町田氏の小説を読んだ猫好きの方、前作の「猫にかまけて」から是非どうぞ。 さて猫三昧ということで、本日は友達と猫カフェ再訪。
本日のニャンコさん達は大あばれより膝をご所望。座ると膝の上で丸まってくださる。「撫でろ~」と頭を押し付けてグルグル言ってました。ソマリあたりは膝に乗ってくださるのはOKなんですが、ノルウェージャンフォレストの成猫はご勘弁。でかすぎます。一時間はあっという間でした。
20:26  |   |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT   このページの上へ

2008'02.10 (Sun)

高見山

かのギョウザ事件で大山行きが流れた(リーダーが生協職員だった)ので、近場で雪見ができる高見山へ。まさかギョウザ事件がここに影響があるとは… 昨日の降雪で雪はたっぷり。手軽に行ける雪見の山なので人もたっぷり。
10:00出発。いたってなだらかな登山道を雪に彩られた麓の村の眺めを楽しみながら小峠着11:00。ここらへんは寒さは大したことなく、歩いている限りは暑いぐらい。
ここから稜線に上がるまでは急登。わずか40分なのでサックリ上がると樹氷をたっぷり付けた木々がある稜線に着く。ここからはなだらかながらたまに風のあたる場所にでると顔が痛い。さすが厳冬期。とにかく人が多いので、追い越しやらすれ違いがなかなか大変。そして、頂上が余りに狭いので、頂上手前の展望のきくはずの所で昼食にする。ところが、曇っていて展望はきかず、そそくさとおにぎりを食べる。空腹でややバテ気味だったらしく、食べると元気になった。人が増えたところで頂上着12:40。 展望がないので写真を撮って下山開始。下りは速い。6本爪アイゼンでサクサク降りるとあっという間に上りで稜線に上がった分岐着。もったいないぐらい。ここで湯を沸かしてレギュラーコーヒーを立ててドーナツを食べて一息入れる。木からの落雪がたびたびなのは温度が上がってるのか。ここからバス停まで一気にと下る。途中アイゼンの歯を道整備用のネットに取られ何度かつんのめるも無事に到着14:30。情けないことに転び方はうまいので捻挫もない。予定よりかなり早かった。
雪を満喫して、ミスドで温まって帰阪。 今日楽しかったが、来週セクハラ親父と対決かと思うとゲッソリ…頑張れるのか? Help!というのが本音。
18:57  |  登山  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT   このページの上へ

2008'02.09 (Sat)

雪景色

さすがに大阪中央でも雪ですね。寒さは大したことありません。
ぼたん雪が降る中図書館へと外出。ゴアの山靴で出たのでノープロブレム。ただし、一回の外出で買い物も済ませようとしたので大荷物にはなった。 本日の収穫は町田康のエッセイ「耳そぎ饅頭」「猫のあしあと」猫エッセイはきっと猫バカ炸裂でしょう。楽しみです。
明日は雪見に高見山へ行ってきます。さぞかし積もっていることでしょう。
18:14  |   |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT   このページの上へ

2008'02.08 (Fri)

サンダカン八番娼館

山崎朋子著。 現在、本屋の文庫新刊の棚に文春文庫の新装版が平積みになっているはずの本です。 「からゆきさん」を扱った数少ない本で、名著ではないかと思います。 kinkachoが読んだのは中学~高校の期間(おそらくは中学生でした)で、若いなりにすごく衝撃的な本でした。新装版を本屋で見た時、怒涛のように読んだ時の記憶が蘇ってきました。相当なインパクトだったのですね… 未だに忘れられないのが、元娼妓の老女が料理というものをすることもなかったし、習ったこともないので、取材にきた作者に塩味のみので煮たイモを出すという描写です。 先日ブログで扱った「少女売買」が感情に流されて云々と書いたのは、おそらくその系統のルポを読んだ原体験がこの本だったからではないかと思います。 あの記憶があるので新装版を改めて買って読むのが怖いです。記憶を壊したくない… 思い返すと、中坊の頃はやたらと社会派とか、文学作品とか硬派な本を読んでいました。大人用のハードカバーのポイントの小さい活字を必死で読んでましたね。自分では本を買えないので、図書館で借りて。 今の読書の軟弱なこと!! 収納スペースの関係もあって、文庫落ちをひたすら待つ。ハードカバーは未だに図書館です。 思うのですが、新装版をやたら出版社が出すのはネタ切れもあるけど、文庫を読む世代が老眼になってきたからでしょうか? ちなみにkinkachoは強度の近視なので、まだ老眼はきてませんよ。
18:14  |   |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT   このページの上へ

2008'02.05 (Tue)

かぶく者

原作:デビット・宮原 画:たなか亜希夫
通勤電車の盗み読みで、また発見!面白いマンガ!歌舞伎のバックステージもの。コミックが出てたので1、2巻お買い上げ。
「名門の御曹司(モデル海老蔵?)と天才の名題下が芸の世界でバトル」とあらすじはこれなんですが、ストーリーといい、絵といい上手い。歌舞伎界をちょっとでも知ってたら「ありえね~」とわかる話なんですが、読まされてしまいました。これはすごいパワー。3巻が夏まで出ないなんてあんまりだ~とかなりテンション上がってます。
ちょっと前の「仏果を得ず」はムカついたのに、視覚的にモデルがわかるこちらの方は許せるということは、kinkachoは歌舞伎より文楽に入れ込んでるかな?
冊子小包をやりとりして(大阪と東京と遠距離なので)お互いの本の傾向をさらしあってる友達と「今、マンガは青年誌だね」と言ってた通り、最近青年誌コミックのお買い上げが多いですね。
22:27  |  アニメ・コミック  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT   このページの上へ

2008'02.04 (Mon)

少女売買

長谷川まり子著。
題名から内容は想像がつくかと思います。ネパールからインドへの越境人身売買の話です。扱っている題材なんで内容にはあまり語る気力はありません。ヘビーすぎる内容です。
この著者はフリーライターがネタとして関わったことからレスキューボランティア活動に至ったと書いてます。使命感を持ってボランティア活動をやってる人に引け目を感じて、レスキューされた被害者に引け目を感じて、すごくマイナス思考な本だなという印象です。こんな切り口のルポ(?)もありでしょうが、書き手の姿勢があまり釈然としません。ルポとしてなら、もうちょっと感情を排した文章を期待してました。以前、このブログにサイバラ夫カモちゃんの文章が感情に流れ過ぎと文句たれたことがありましたが、それと同じことです。こういうノンフィクションはプロのライターとして書いて欲しいと思ってしまいます。
普通の人がボランティアをやると感じる本音かも知れませんが、ツッパリ通して欲しいと思っているだけです。
22:47  |   |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT   このページの上へ

2008'02.03 (Sun)

チーム・バチスタの栄光

海堂尊著。
映画の原作です。宝島社が出版元というのが意外でした。宝島社と言えば、ちょっと怪しげな文庫を出す会社というイメージがありましたから。
kinkachoは基本的に原作派なので、一言で言うと今回も原作の方が面白かったかな。
しかし、映画のアレンジはとても上手かったと思います。あのぐらい派手でないと映像化した時に面白くなかったと思います。あえて言うなら竹内結子の起用が?ですが、彼女がいないと絵面がむさ苦しいことになったので許容範囲です。
原作では、竹内結子が演った田口医師が男です。愚痴外来の担当医という設定は同じですが、この地位に至るまでの田口の処世術がなかなか読ませます。映画では阿部寛演じる白鳥に引きずられてますが、原作の田口はなかなかしたたかでしぶとい。確かに白鳥に圧倒はされているけど、引きずられてはいない。原作はこの田口と、もう一方の雄白鳥のキャラが読ませます。強引で俺様な性格で省内でも持て余されている割に職務を果たすことには熱心な白鳥は、田口と共に確かにこの作品の両輪ですね。そして、院長。さすが大学病院の院長になっただけのことはある!深謀遠慮のクソ度胸のある上司でした。この三人の前には、チーム・バチスタの主桐生も、犯人も霞みます。ここらへんが原作を読む楽しさでしょう。
このシリーズ、この他二冊、スピンオフ作品が一冊あるので、読んでみないといけませんね。
本日のお昼、鶴橋・サランにて味噌チゲ定食。魚介の味が濃厚な味噌汁でした。
17:04  |   |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT   このページの上へ

2008'02.02 (Sat)

サロン・ド・テ アルション

プチ・アフタヌーン・ティー・セット
ケーキ、カナッペ、スコーン、ポットサービスの紅茶からなるセット。フランス産の紅茶に力を入れたケーキ屋なのにアフタヌーン・ティーとはこれいかに。かつ、「お二人様」を店員内で「ドゥ シルブプレ」とか奇妙なフランス語を使っているキテレツささえ無ければ…紅茶、ケーキの品揃え、味、コストパフォーマンスはとても素晴らしいお店です。
今回ケーキはカシス・ショコラ、紅茶はアールグレイ、スコーンをソフトクリームに変更しました。
カナッペはサーモン、ツナ、卵の三種。トーストしたパンに具を載せただけではなく、キチンと一仕事しているのがいいです。紅茶はこの店ではフラワー系の香りの紅茶がいいですね。アールグレイは今いちでした。ただ差し湯の追加を受け付けてくれるのは評価できます。ケーキは濃厚なチョコレートとカシスの酸味という相性のいい取り合わせはよかったです。
以前イギリス旅行した時、本格的アフタヌーン・ティーというのを何度かしましたが、あの強烈なまでの量には参りました。いくらサパーまでこれで保たせるとはいえ、日本人には無理な量でしたね。このぐらいの量が丁度です。
22:04  |  グルメ・クッキング  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT   このページの上へ

2008'02.01 (Fri)

WATARIDORI

フランス映画です。 リンクさせていただいているごみつさんのブログで鳥の話題が盛り上がっていて思い出したので… DVDを予約で買ってしまうほど、ハマった映画でした。 渡り鳥を片っ端から撮影したドキュメンタリー映画(?)です。 撮影のためにヒナから育てて撮影用の小型飛行機に慣らしたので、正確には100%ドキュメンタリーとはいえませんが、この小型飛行機からの渡りの様子の撮影映像がすばらしいです。いかにも渡り鳥です~という感じの筋肉が羽ばたくたびに躍動する様は本当にきれいです。kinkachoには鴨や雁といったみっちり肉が詰まっていますという体型の鳥の姿がハート直撃でした。ヒマラヤ山脈を越えるツルとか野生の渡り鳥の映像を8年間撮影しただけのことはありました。 そして、このメイキング映像がどうしても見たくてDVDをお買い上げ!! メイキングシーンの小型飛行機を渡りの群のボスと思ってついていく元ヒナたちは素晴らしい演技(演技をしているつもりはないだろうけど)でした。飛んでる表情のアップをとるために体をつかまれて羽ばたいている鳥くんもいました。 ちなみに、この映画撮影後の人の手で育てられた渡り鳥たちはきちんと飼育されているそうです。お役御免でも小型飛行機がリーダーと思うようでは野生には返せませんから終生面倒みなきゃね。
12:53  |  映画  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT   このページの上へ
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