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2008'03.31 (Mon)

桃夭記

井上祐美子著。 著者得意の中国物の短編集。中国の怪異物と言えば「聊齊志異」ですが、その中に紛れていても違和感のない小品が4編です。 最後の「墨匠伝」墨を作る職人の話を読んでて書道を思い出しました。 文房四宝の一つとして珍重された墨です。意匠を凝らした墨は芸術品です。 kinkachoは長らく書道をやってました。小二から社会人一年生までですから長いですね。だから墨は週一度は摺るものでした。墨汁という便利なものがありましたが、もちろん芸術品のような墨ではありませんが、何故か摺る墨を愛好していました。 墨汁の均一な黒さでは物足りなかったんですね。にじみ、かすれ、濃淡が出るのはやはり墨でした。書く字によって摺り具合を変えてました。隷書、楷書は濃いめに、かな、草書は薄めにとか、色紙は半紙よりにじむからなとか加減があるんですよ。 そして、行き着く先はいろいろあるのですが、kinkachoが行き着いたのは条幅でした。畳一畳よりちょっと小さいぐらいですの半紙です。軸装すると掛軸になるあれです。 書道もいろいろあるんです。 かなのちらしがき、中国古典の臨書、写経、篆刻なんて印鑑作りですよ! kinkachoが好んだのは条幅でした。 条幅を書くのは体力勝負です。ジャージ着用で、床に下敷きを敷き、人を殴り殺せそうな文鎮で紙を押さえて、それ用の筆で一気勝負!5枚も書くと集中も体力も切れます。 そのための墨ですが、摺り溜めします。毎日せっせと摺ってビンに溜めておきます。保存は冷蔵庫使用。墨はススと膠なので腐ると強烈に臭うんです。 一枚仕上げるのにひと月。一枚の半紙に対しては一発勝負でも、一作には練習あるのみでした。
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21:43  |   |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT   このページの上へ

2008'03.30 (Sun)

タイタニック

ジェームズ・キャメロン監督作品。
T2とこの作品を見る度に「キャメロンって、オタクの心、オタクが知る」とシミジミ思います。
T2は俗に言う「ショタコン」の血涙を絞り、タイタニックは「乙女」の血涙を絞ってくれました。見事にツボを突いてくれたなあと感心します。
基本的に、行き詰まった主人公を献身的に守り助けてくれて、その後の人生を決めてくれたヒーローとの恋物語なんですよ。陳腐なぐらいに古臭い話。それを最新技術で彩ってしまう。これも才能でしょう。
タイタニックは題材のチョイスが上手い。この海難事故はあまりにも有名。そして、最後の優雅な時代の豪華客船。恋愛、ファッション、そしてメカも抑えてみました。見事なてんこ盛り。
はい、ハマりました。レオ様でも、シュワちゃんでもいいから、「信じろ」って言ってハグされたら嬉しいよなあ~。
って思うぐらいいいじゃないですか。現実はくだらなくたってそれなりに戦ってるんですから。明日、いやもう今日ですか、山の会で最後のバトルです。
08:01  |  映画  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT   このページの上へ

2008'03.29 (Sat)

できるかなV3

西原理恵子著。
多少不快感は残るものの笑えるはずの西原作品ですが、これはkinkachoには曰く付きの一冊です。
かつてけっこう親しかった友人のこの本の感想で、その人と付き合い止めました。
問題の作品は冒頭の脱税のエピソード。
曰わく「(一連の脱税工作を肯定した後)ちょっとゴネただけで税金半額。税務署の仕事なんていい加減。税金払ってるのバカらしいわ。そう思えへん?」
この発言にはムカつきました。
この人、大阪市職員です。カラ出張、カラ残業、就業中の組合活動、履歴詐称…その実態、この人から聞きました。ダサいから着ない制服、備品の持ち帰り、いい加減な業者選択…それは全て税金を使ってますよね。そして、あなたの給料は税金です。いろいろ文句を言ってましたが、そんな勤務態度では民間は即解雇です。研修ついでに有給追加で観光はできません。
それを話した舌で「税金払いたくない」…絶句しました。あなたと同じ納税者として括って欲しくない!真剣にそう思いました。
公務員の意識はこの程度なんですよ。この人が特別でないところが寒気がします。公務員が脱税を肯定してどうする。税金が何であるか。自分の給料がどこから出ているか考えたことはないのか。ダメだ…付き合えない。
これはそういう苦い記憶の本です。
18:09  |   |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT   このページの上へ

2008'03.27 (Thu)

フィクサー

試写会です。当たる時は連チャンですね。 昨日の今日で、さすがハリウッドと感心させられました。 商業主義と言われてもやはり映画先進国、後進国とは二味は違う。脚本がいいですね。序盤でいったん話が巻き戻って、終盤に時間が交差する。ここから結末まで一気に見せる手腕が見事。 欠点を挙げるなら主演(ということは最大の欠点?)のジョージ・クルーニーの役所かな。金のためなら何でもやるもみ消し屋なのに最後は正義になっちゃうのがね。もうひとひねり欲しかった。でも、クルーニーの演技の質から言えば妥当なところでしょう。 そして、ティルダ・スウィントンはオスカーも納得の演技でした。画面に出てる時間はクルーニーよりはるかに短いにも関わらず、その出番全てを使って見せました。キャリアをつかんだ女性がそのキャリアを守るために手段を選ばない。一方で、罪悪感で押しつぶされそうになったり、取材用の衣装を一生懸命選んだりしている。そして、最後には破滅。たぷっり見せてくれました。 女性キャリアには「ガラスの天井」があり、それを破って昇進するのがいかに大変か。その地位への執着がどんなものかを凝縮してみせたのは女優の実力でしょう。 この映画を見るにあたって、アメリカでの弁護士は、社会的地位とか、弁護士としての腕とか、あらゆる意味でピンキリであること。弁護士事務所も企業だとしっかり頭にたたき込んでおかないと戸惑います。
22:36  |  映画  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT   このページの上へ

2008'03.26 (Wed)

王妃の紋章

試写会です。 良くも悪くも中国映画。 チャン・イーモウ監督。チョウ・ユンファ、コン・リー、ジェイ・チョウ出演。 一流どころを使ってるし、衣装も象徴的で豪華絢爛でキラキラなのに、このスカスカ感は何? いや深読みする人には楽しいですよ。隙間を知識と想像力で埋めると、いろいろな解釈が成立しますから。王妃が愛してたのは王か皇太子かでも話は正反対になるし、母として自分の長男を王位につけたかったとも解釈できるし、王=国家とすれば、体制批判という解釈も可能。懐が深いとも取れるけど、監督も何がやりたかったか途中でわからなくなった?チャン監督って割とそういうのが多いですね。 そして、自分なりの解釈をするには中国人のメンタリティが理解できないのが辛い。多少むちゃくちゃでも「茶々 天蓋の貴妃」ように、宝塚の男役トップとはを理解していたらOKという核があれば大丈夫なのですが、拠りどころがないから???になってました。 まあ、キラキラしい衣装と道具立て、CGも使うけど人を使った方が安いという中国の力技な映像を楽しめばいいでしょう。 kinkachoは「チラシに唐末期とあるけど、五代十国時代じゃん。梁ってことはどのあたりだ?」と必死で記憶を紐解いてました。 映像の終盤、王妃とその長男が謀反を企んで王軍にせん滅されるんですが、反乱軍を虐殺して後、人海戦術で死体を始末して宮殿を洗って元通りにするシーンは、オリンピックもこんな感じでやっちゃう?と背筋が寒くなりました。 明日はハリウッド作品「フィクサー」の試写会。今日と違って緻密な脚本だと期待します。
21:56  |  映画  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT   このページの上へ

2008'03.26 (Wed)

死神の精度

伊坂幸太郎著。この著者は初めてです。 今、映画公開中ですね。映画主演の金城武がけっこう好きなので映画見ようかなと思っていたのですが、映画評がイマイチなので原作でいってみました。金城武の映画は「不夜城」「リターナー」「ラバーズ」と何故か見ています。あのアジアだけど、濃い目の顔が好きなのか、日本語が下手なのでセリフが少ないところが好きなのか、微妙なところです。金城武って、流暢に話す割りに日本語は下手だと確信しています。 というわけで、kinkachoの脳内映像での主人公千葉(死神)は金城武の顔でした。 原作は6本の短編を集めた連作です。一貫して出るのが、人間の死が「可」か「見送り」か判定する死神・千葉。雨男で、ミュージック好きでCDショップの視聴機前で、ラジオの前で、カフェのBGMでミュージックを堪能しているという設定。判定を下す相手の人間と関わるのは関わるけど、いたって希薄な関係で1週間を判定に費やす。この希薄さが今風じゃないですか。それでもほんわかした味になるのは殺伐とした世間の、自分を押し付けてくる人間関係より死神・千葉の関わり方が節度があるからでしょうか。この6本の短編は微妙につながっていて、けっこう長い時間の流れが時系列に並んでいるようです。この「ようです」と思わせるところが味ではないですかね。 kinkachoは短編連作というのが好きです。昔では眉村卓「司政官」シリーズ、田中光二「異星の人」シリーズなんかとても好きでした。でも、人気が出ると長編になってしまって、長編になると面白くなくなるのが多かったのでがっかりすることが多かったです。(「司政官」はそんなことなかったですが)いずれも、傍観者の視線で書いたところが好きだったのに、長編になるとその立ち位置がゆらぐのがダメだったのだと思います。
12:58  |   |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT   このページの上へ

2008'03.25 (Tue)

ブラックペアン1988

海堂尊著。
著者の桜宮ワールドの最新作。 かの田口・白鳥シリーズで、密かにkinkachoの熱い視線を集めている高階院長の若き日のお話。 深謀遠慮のタヌキ院長も本作ではアメリカ帰りの「小天狗」。相方は「手術室の悪魔」。海堂氏、二つ名が好きですね。センスはイマイチですが。 ストーリーは一応ミステリーなんですが、人は死なないんで華がない。でも、一連のシリーズで一番身近に感じる大学病院の描写でした。研修医、告知問題、医局、プロパー、院長選…一番馴染みやすいというか、イメージ通りの大学病院でした。田口・白鳥が出てくる作品は現在すぎて、素人には先端すぎるんでしょう。 kinkachoの大学病院はおそらく田宮版「白い巨塔」で刷り込まれて、唐沢版で修正されているから、現役勤務医の著者とはタイムラグがあるのだと思います。 ストーリーに華はないけど、「火喰い鳥」白鳥がいない分、それはあんまりなと思う大技がなく堅実に読ませます。よくできた佳作と思います。 高階はじめ、黒崎、藤原、猫田などなど、お馴染み東城大学病院のメンバー、若き日の田口も出て、ここらへんは楽屋オチなんですね。とてもライトノベル的世界。読後、多用される医学用語と共に、どうもごまかされたような違和感は残ります。 今出版界で一番活気があるのはライトノベルというのは間違いないと思います。だから、普通の小説でラノベの手法が使われれのはやむなしなのですが、本読みの性として、そこらの境界線は曖昧にして欲しくないなと非常に強く感じた一冊でした。
20:34  |   |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT   このページの上へ

2008'03.24 (Mon)

モダンチャイニーズ

およばれで、ヒルトン・王朝。 今日はなぜか腹ペコなんで容赦なく食べます。 春野菜のサラダ トマトヴィネグレットソース 龍井茶の香りのローストチキンと共に じゅんさい入り五目フカヒレスープ 手長海老と豆苗炒め
桜鯛 昆布蒸し カシスシャーベット 牛肉のXO醤炒め 白魚と浅葱のチャーハン ヘーゼルナッツとレーズンのパルフェ 前菜は菜の花、筍、ヤングコーンを茹でて一口ずつ串に刺して供する手間がさすが。ソースは酢のきいたチリ味ですかね。 スープは金華ハムのダシです。じゅんさいのツルツル感が好きです。 手長海老、大好きです。プリプリ感と火の通り具合が絶妙。プロの仕事です。いつも思うのですが、この手の料理の盛り付けに海老の頭は一つなのに食べるのは3匹分くらいあるのはいいのかなと思います。 桜鯛を豆腐と一緒に昆布の舟に載って蒸されてます。和風?と思いますが、中華な生姜とにんにくと油の味。ポン酢で食べたかったな。そのほうがおいしいと思う。 箸休めはカシスシャーベットのシャンパンがけ。溶かしていただくと色もきれい。 メインは牛肉が柔らかいけど、噛みごたえあり。付け合わせの筍がやや固いのがちょっと残念。まだ早いか??? そして締めのチャーハンがいいですね。家で作れば、ただのじゃこチャーハンなんですが、ホテルの中華ダイニングで出てくるとこんなに高級。トッピングのたたみ鰯がおしゃれでした。 デザートのパルフェは3種のベリーソースで完全フレンチでした。別にマンゴープリンでも、ココナッツミルクでもいいのに… こんなことやってる場合ではないんですが、いろいろと… 美味しければいいや…ちょっと投げやり…
22:56  |  グルメ・クッキング  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT   このページの上へ

2008'03.23 (Sun)

六甲山

昨日のワインのせいで頭が痛い。とことん抜けが悪い体質らしい。 さて、本日の六甲山は、岡本~打越峠~本庄橋跡~最高峰~東縦走路~塩尾寺~宝塚とみっちり21キロコースでした。ちょっと荷物を重くするつもりが、こっそりペットボトルを1本減らしました。 今日も町中はマスク着用、薬服用で臨む。山に入るとマスクは外す。六甲は広葉樹なのでマシなはず。打越峠からは川沿いに本庄橋跡、七曲がりを経て最高峰へ。たった4週間で完全に春の里山に変身した道を暑いと思いながら登る。山頂で昼食後、縦走路へ。大平山まではややゆっくりめのペースだったが、雨雲に追われてここから一心不乱に歩く。予定より10分早く塩尾寺着。 宝塚駅まで歩けば始発駅なので座って帰れた。下山口からバスでなく、すぐ電車は気分が楽でいい。
これだけ歩けば、もちろんアルコールは抜けていました。
17:31  |  登山  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT   このページの上へ

2008'03.22 (Sat)

ワインの会

何ヶ月かぶりのワインの会です。
宴会場所提供の方が介護付きマンションに入居なさってて、食堂に洋風お弁当を頼んでくれました。ローストビーフを主菜にキッシュやら、スタフッドトマトやら、けっこうなボリュームです。お味は家庭料理風です。
参加者は4名と少ないのですが、近況報告など話は弾む。5月におばあちゃんになるという報告にはびっくりしたが…
ワインはマルゴーのセカンド パピヨン・ルージュ1990とイエロー・テイル2004。パピヨンは褐色がかって、やや枯れ気味と思ったが、まろやかで芳醇。飲みつけてるお手軽ワインとはまるでちがう。喉に引っかかる感がなく、スルスルと飲めてしまう。やっぱり実力が違いますね。イエローテイルも単独では悪くないワインだが、比べてはダメでした。
23:57  |  グルメ・クッキング  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT   このページの上へ

2008'03.21 (Fri)

ビーズワーク

雨の休日。祝日で図書館も休みで妙にヒマ。
あのセクハラ騒ぎと会社のゴタゴタで神経がすり減っている。
そこで集中すれば頭が空白になるビーズワークをやることに。kinkachoはこういうチマチマした作業が好きだ。数年かけてパッチワークでベッドカバーを仕上げたり、極小のビーズを組むとか、これに集中していると他のことは考えないですむ。
で、作品は2つ。ターコイズの二連ネックレスとアメジストのチェーンネックレス。 ただ今「鹿男あおによし」の最終回。このドラマのせいでギャラリーが増え、あの奈良の鹿が怯えて鹿寄せのホルンで集まらなくなったそうです。
08:49  |  雑感  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT   このページの上へ

2008'03.20 (Thu)

マイブームお菓子

ポテトチップス チーズ&ハニー味
ローソン限定のポテトチップス。塩辛いと甘いの取り合わせですね。口に入れると、まず蜂蜜味が広がり、ポテトの味がきて、塩味がきます。キテレツな味ですね。鴨ローストをラズベリーソースで食べる感覚の人の発想ですね。嫌いではないですが、蜂蜜の香りにちょっと引きます。
おすすめは北海道チョコポテトですね。はっきり言って、かのロイズのパクリです。提携でもしたんですかね。クランチもパクってましたから。お味は想像通り、ロイズの廉価版です。本家が厚切りチップスの片面にチョココーティングと上品なのに対し、こちらは柿の種ぐらいのポテトチップスを全面コーティングして庶民的な感じ。途中で止められないのは本家と同じ。カップの包装にスカスカに入っているので食べきるのにちょうどです。さらに少量の袋入りもあります。食べたいけど、カロリーが気になる方は袋でどうぞ。
22:51  |  グルメ・クッキング  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT   このページの上へ

2008'03.19 (Wed)

茶道部の思い出

kinkachoは大学4年間茶道部に在籍していました。 入部理由は、母親が茶道をやっていて道具がひと通り揃っていたから。 この茶道部、以前にも書いた通り「準運動部」でした。 まず、上下関係が厳しい。とにかく練習量が多い。茶会という発表の場がある。他大学招待茶会などという試合のようなものがある… 一般の人が茶道にもつイメージとはずい分違うと思います。 1年の行事を列記すると 4月新人勧誘、5月他大学招待茶会、新人歓迎茶会、8月夏合宿、10月名残の茶事、11月学祭、開炉(口切)の茶事、1月初釜、3月追い出し茶会、春合宿 この茶会・茶事というのが大事で、日を決めて、趣向を決めて、手前分担を決めて、練習して、そして当日という段取りなんですが、ありとあらゆる技能が必要になります。書道、茶花、料理、ここらへんは当然で、大工仕事、製菓技術も必要になってきます。点前の練習もだいたい1ヶ月。 点前に当ると練習期間はひたすら点前の練習をして、だめだしをされる。特に点前の華「濃茶」は一挙手一投足にだめだしが出るは、練った濃茶のなめらかさ、舌触り、出したときの温度までチェックされる。そりゃもう押し付け合いでした。 1週間前には料理の試作、お菓子の試作、試食。 前日は竹を切り出して大工仕事、茶花調達に里山に分け入り、障子の張替え、掃除(石にまでぞうきんがけ)、料理の下拵えで徹夜(焼き魚の骨を1本1本骨抜きで抜くとか)。 当日は朝から再度掃除、準備。正午から茶会開始で、舞台裏は戦場状態、客は6時間ほど正座。終了後、後片付けと延々とだめだしが続く反省会。 思い出しても目が回りそうです。 合宿は、基本は山のお寺を借りて、3泊4日茶道三昧。最高1日10時間正座して練習していたので、足はしびれるを通り越して、膝・足首が痛い。行き帰りは茶道具一式持ってますから、自分の荷物+5~10キロでしたね。自主トレで夜中まで練習やってるし、何がそんなに楽しかったのか今でもわかりません。 マンガ「へうげもの」でお茶オタクの戦国武将の生き様が描かれてますが、こんなのフィクションじゃんと一概に言い切れないと思ってしまうのは、この茶道部の経験があるからでしょう。なんせ卒業生の中には茶室を建ててしまった輩がいたぐらいですから。(kinkachoの大学は国立だったので、国有地に勝手に建造物を建てたことになって問題になりました。国に茶室を寄付するということで決着しました。) 3月は追い出し茶会の時期。4年間茶道部で耐え抜いた卒業生がお客になれる晴れの茶会でした。ちなみに、この茶会も反省会があって、卒業生は在校生にだめだしをしていくのでした。まるで小姑…
08:46  |  文化・芸術  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT   このページの上へ

2008'03.16 (Sun)

金剛山

ほぼ4ヶ月ぶりの金剛山。甘く見ていたらカマされました。
すっかり春よねとアイゼンを装備から抜く。まさに春。鳴きっぷりまだ下手ながら、ウグイスも鳴いている。 本日のコースは登山口バス停~セト口~大日岳~葛木岳~湧出岳~伏見峠~久留野峠~ロープウェイ前バス停の予定。黄砂で霞んでいるだろうという予想で、写真は道標特集と決める。 セト口の取り付けまでは見てるだけで目が痒くなる杉林を通る林道。マスク着用で取り付きまでは我慢するも、急登では外す。不思議と杉林内では花粉症の症状は出ない経験はここでも通用する。稜線に出ると、ちらほらと融け残った雪が氷になっていてびっくりしていると、大日岳手前ではシャーベット雪が10センチは残っていて雪山状態!ここはまだよかったが、金剛山山頂一帯はアイスバーンも混じったスリップ注意の危険地帯!なぜ今日に限ってアイゼンを抜いたのかと後悔しながら、派手にスリップする人を横目にどうにかこうにか大日岳、葛木岳、湧出岳をクリア。いずれも1000メートルちょいで、大阪南部の山なのに、まったく不意打ちをくらった。恐るべし今シーズンの積雪!伏見峠から久留野峠までは明るい道なのでまさに春なのに… 下りに入って車道が近づくにつれ花粉症の症状が出てくるので再びマスク着用。 バス、電車で戻った大阪市内は完全に春の陽気。生ビールの一口目は美味しかったです。
20:14  |  登山  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT   このページの上へ

2008'03.15 (Sat)

怒涛の週が終わった

いや~先週の騒動に始まり、直属上司が引き継ぎせずにとんずら…ブチ切れた一週間でした。まあ会社がやばいのはわかってる。やばいけどどうにもできない立場だ。だが、辞表を叩きつけてかっこよく辞めたつもりか?ただのはた迷惑なんですが!ええ確かに引き継ぐほどの仕事はしてませんでしたね。でも、なんもしないのはますます黒い噂の元ですよ。
辞める時に社会人の器量がみえるのですが、この部長には無理だね。なんで部長なんだか?
20:10  |  雑感  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT   このページの上へ

2008'03.15 (Sat)

大阪城梅林

雨あがりの晴れの日。この季節、花粉症には最悪のコンディションです。目玉を外して洗えるものなら洗いたいほど目が痒い。
それでも梅見に大阪城に出かけます。
その前に上本町・なかたに亭でランチです。ここはケーキ屋ですが、洋風惣菜も販売しています。もともとお店のコンセプトがワインにあうケーキでしたから、惣菜もワインがすすみそうな味です。高めだけど、種類も多く、デザート・ドリンク付き。kinkachoは惣菜の盛り合わせ、友達は手作りハムとゴルゴンゾーラのクロックムッシュを選択。盛り合わせのメインはスパニッシュオムレツ。マジで白ワインが欲しいところでした。メニューには数種のグラスワインがありますので、次の機会には是非試してみます。デザートは苺のタルト。苺に一仕事がしてあってウットリする甘さでした。連れのショコラムースは洋酒のきいたビターな味。なかたに亭のケーキは全般的に大人です。洋酒好きにもおすすめします。 さて、目当ての梅林は今が盛りで人もたくさん。犬もたくさん。さりげにおとなしい愛想良しの犬に触れてちょっと嬉しい。大阪城梅林の梅は種類が多く、いい香りを楽しめます。夜の梅香も楽しみたいですね。
メジロがけっこう至近距離で蜜を食しているので、携帯のカメラでもこんな写真が撮れました。空の青、メジロの緑、梅の白がキレイです。
18:05  |  雑感  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT   このページの上へ

2008'03.14 (Fri)

文庫2冊

さて読みかけの文庫2冊。「司政官 全短編」眉村卓著と「豪快茶人伝」火坂雅志著。
「司政官」シリーズがこういう形でまとまってくれるのは助かりました。今となっては取り揃えるのが大変。なんだか乾燥した、静謐な作品というイメージなんですが、読み返すと奥深い。やはり眉村は違うなあ~と感心します。kinkachoの心の本棚では、眉村、筒井、小松は同じ棚です。「SFマガジン」華やかなりし頃の新進気鋭のSF作家ですね。
二冊目は茶人=茶オタクの評伝です。初出は淡交社という知ってる人は知ってる出版社です。今回は角川書店とメジャーデビュー。茶人(茶オタク)ですから、かなりイッちゃてる方々です。戦国時代の方々は現代の秋葉原に放しても大丈夫な気がします。「道は違えど宗旨は同じ」で適応しそう。
茶人も時代が下るほど小粒化するのですが、それは読み終えてからアップしたいと思います。
18:51  |   |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT   このページの上へ

2008'03.14 (Fri)

コルティジャーナ・オネスタ

庄司陽子著。 コルティジャーナ・オネスタ=尊厳ある宮廷婦人=ルネサンス期の超高級娼婦 ローマで一世を風靡した高級娼婦インペリアの物語。 非常にわかりやすく描いてあるのですが、庄司陽子が苦手なのでダメでした。 kinkachoにとって、庄司陽子は歴史小説の宮尾登美子と同じで、わかりやすいけど深みがないという分類です。 「虹の航路」「生徒諸君」「セイント・アダムス」など一応作品には目を通しているのですが、どうも読後感がすっきりしない?ねっとりとした感じが残る?そんな感じです。ヒロインはさっぱり描かれているはずなのに、妙に女臭い、それも性的なにおいがするのがきらいなんでしょう。 このインペリアは高級娼婦なので、女臭さ、性的なにおいがあって当然なのですが、感覚がルネサンスの豪華絢爛さではなく、今の日本の中途半端な豊かさを感じてしまう。 これがダメなんでしょう。ルネサンスのコルティジャーナや18世紀のクルティザンヌを描くのに今の感覚での切り口は貧乏くさくなるように思います。 森川久美とか、青池保子あたりが描いてくれたら、もっとドロドロ、グチャグチャしても読後はスッキリするんでしょうね。 まあkinkachoが創刊時のLaLaを読んで育った人間だから、講談社系のマンガが苦手なだけかもしれません。
12:34  |  アニメ・コミック  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT   このページの上へ

2008'03.13 (Thu)

エクストリーム・アイロニング

今日の日経新聞に載っていた記事「エクストリーム・アイロニング」 山の頂上でアイロンをかけるスポーツだそうです。 アイロン、アイロン台、シャツ、発電機を背負って山もしくは岩に登り、頂上でアイロンをかける…バカバカしいといえばバカバカしいスポーツ…そして、発祥の地はイギリス!!こういうこと考えるのはやはり英国人!! 日経に載っていたのは日本でエクストリーム・アイロニングをやってる方のことでした。ホームグラウンドは筑波山だそうです。誰か見たことはありますか? 以前、テレビで富士山頂でやっている映像を見たことがあるのですが、それがこの方かはわかりませんが、今エベレスト山頂でアイロンをかける計画を立てているとのことです。 まあシャレということではいいんじゃないですか? kinkachoはやる気はありませんし…なんでそんな重いもの歩荷しなきゃならないのと思ってしまいます。まあ、そう思う人にはできないスポーツということで… エベレストの頂上で結婚式しちゃったシェルパ族の行動の方が理解できるかな。寒くて15分しか山頂に留まれなかったって…それで十分では???
12:57  |  登山  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT   このページの上へ

2008'03.12 (Wed)

ハーゲンダッツ・アイスクリーム2

予告通り季節限定ホワイトビーチ購入。
分類アイスクリームということは脂肪分が高いということですね。
開けるとハーゲンダッツのバニラとなら色の差はありませんが、ポツポツと桃の果肉が見えます。さて一口。「桃!!」と言った味が口に広がります。果物でも大好きなんですよ、桃! しかもアイスクリーム!好みのど真ん中を打ち抜かれました。その気になれば1パイントもOKなほど好きです。
季節のうちにまた食べたいですが、桃の季節は夏なのでは?まあいいや、おいしいから。
08:16  |  グルメ・クッキング  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT   このページの上へ

2008'03.11 (Tue)

ハーゲンダッツ・アイスクリーム

カシス&オレンジ
季節限定で、正確にはアイスミルクです。カシス部分はソルベ、オレンジ部分はクリーム。
カップを開けると大半がカシスの紫。カシスの酸味がまずきます。ハーゲンダッツのソルベの特徴かトロリとしています。クリーム部分にはオレンジピールが入ってます。やはり酸味がたってます。
期間限定ものはつい買ってしまいます。明日はホワイトピーチを買いたいです。コンビニではなくスーパーで買っているので30円ほどお得です。
08:21  |  グルメ・クッキング  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT   このページの上へ

2008'03.10 (Mon)

腐女子の品格

間違っても買わないでくださいねという本。立ち読みでいいです。
ここに描かれてる腐女子の生態ですが、身に覚えが…痛くて、寒い…さすがに今時の腐女子のような実生活での読み換えはしませんが、スケジュール帳のくだりはその通り!オタクの生態ってみんな一緒かい!
「隣の801ちゃん」「電脳オタク少女」「ぼくオタリーマン」などオタクがオタクを語るエッセイマンガが全盛(?)ですが、オタクが生態を語っちゃっていいんですか?
最近聞いて思いっきり引いた話は、大学職員の友達から聞いた話です。有名私立大学の准教授からシンポジウムの資料のUBSを開けたら、等身大ガンダムの前でアムロのコスプレした准教授自身の写真やら富士急ハイランドのガンダムミュージアムの写真が資料と一緒に並んでたそうです。いや確かに趣味は自由ですが、せめてUBSは分けろ!!この准教授は来年度は留学なのだそうですが、間違った日本を輸出することにならないか心配です。
「秘すれば花」と言いますか、人様の前で語れないと言うのが(マンガ・アニメ好きと言う狭義の)オタクの楽しみ、嗜みと言う古き良き伝統はどこ行った~!後ろ暗さを伴った一種犯罪にも似た雰囲気が楽しいんだろう!同好の士を見つけたら暗黙の了解で知らないフリ!一般人に知られたら後ろ指指される!明るくカミングアウトするな!近頃の若いモンは!
とババアな発言をしています。
ちなみに、この本を立ち読みしていて、久々にクサい男のオタクに遭遇し、これだけは今風がいいと思いました。
08:59  |  アニメ・コミック  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT   このページの上へ

2008'03.09 (Sun)

春の一日

↓眠り猫風スコティッシュ・ホールド      ↓見返り美猫 暖かい日ですね。
代わりに花粉だか黄砂だかで目はかゆい、鼻水が流れるの恐れていた症状が出てきました。晴れた日なのに布団が干せない季節に突入です。日向くさい布団大好きなのに…
ダラダラ過ごしてみました。
昼過ぎに猫カフェへ行って猫と遊ぶ。本日にゃんこさんたちは賑やかでした。ニャーニャー言ってます。春だから?膝好きのソマリさんが今日も膝を要求。立ってると座れと要求し、撫でるのを止めると顔を見て要求。うっかりサボると肩に乗ってくる。キャットタワー代わり?
次は中学の恩師の個展へ。ケーキ屋併設という変わったギャラリーです。ボーっと絵を見て、ケーキセットでお茶する。久しぶりに紅茶を頼むと、ウェッジウッドの茶器で茶葉は5種類から選べてポットサービスだった。ニルギリを注文。きれいな水色で期待以上の抽出具合だった。
散歩してると15日開通のJRの駅前を通過。ここに今更駅を作ってもなあ…それより過疎地の公共交通機関をなんとかすればと思いながら家に帰る。
まったくボーっとした一日でした。
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2008'03.08 (Sat)

ジェネラル・ルージュの凱旋

海堂尊著。
殺人事件のないミステリーはスパイスに欠けます。面白い本なのですが、決め手に欠ける感じです。
東城大学で内部告発が発生。そこに倫理委員会と危機管理委員会の思惑、大学内の人間関係が絡み…危機管理委員会の長が田口医師。それを転がす院長のすっとぼけた腹黒ぶりは面白い。ただ絡む白鳥がどうも道具になってます。一冊目の傍若無人ぶりと事件解決の手際良さがあまりに強烈な印象になっていて期待しすぎなのでしょうか。
困った点。二冊目と事件が同時進行なので、二冊目を読んでないといささか読みづらい。番外編のプロローグにもなっている。作品としての独立性が弱いのは問題なのでは?
昔もシリーズもののミステリーは多かったですが、作品自体は独立性があってどの巻を手に取ってもそこから作品世界に入れたのですがね。
例えば、金田一シリーズで最初に手に取ったのが「犬神家の一族」だろうが「本陣殺人事件」だろうが問題なし。等々力警部がおなじみなのは余録で、愛読者のちょっとした楽しみだったんですが…
著者は現役医師で、オートプシー・イメージング導入の啓蒙が目的なら仕方なしですか。
とりあえず、老獪院長の若き日の作品を読んでみたいと思います。
19:22  |   |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT   このページの上へ

2008'03.05 (Wed)

カフェ飯

マルシェ…かのフール(ブールだとずっと思っていた)・ド・アッシュのカフェ
朝起きて炊飯器を開けたら生米…ショック!
で、お弁当が作れず、久しぶりに外ランチ。
いつの間にかリゾット・ランチがなくなって盛りの違うワンプレート・ランチに統一されてました。真ん中の盛りのランチを注文。主菜はサーモンのポワレを選択。人参のスープ、マッシュ・ポテト、グリーンサラダ、パン、チーズがワンプレートにセットされてます。こじゃれたカフェ飯です。チーズを小売りするほどなのでチーズは食べ頃。ポワレも肉厚でジューシー。ドレッシングもまろやか。まとまった出来のランチですが、カフェ飯の宿命、量が足りない…パン一切れは辛いです。食後のコーヒーには味見程度のチーズケーキ付き。以上\1000。
カフェ飯としては及第点でしょうが、パン部門の充実を考えればパンを\1000買えばよかったかしら…
22:35  |  グルメ・クッキング  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT   このページの上へ

2008'03.03 (Mon)

ひなまつり

桃の節句です。
はい一応kinkachoも飾ってます。kinkachoと同い年なので雛道具は経年劣化していますが、雛人形はけっこうキレイなままです。
という訳で、おひなさまにお供えの和菓子です。たねや謹製。いずれも直径2センチほどのミニサイズ。草餅、茶巾しぼり、桃饅頭。草餅は一人前にヨモギの香りがして中が粒あん。茶巾しぼりは中がこしあん。桃饅頭はギュウヒにうっすら桃色がかって、ちょっと見た目が色っぽい。中は白あん。上品なあっさりした甘味で3つぐらいは楽勝です。
ちょっとお高いですが、桃の生花を添えてくれたりして、演出もおしゃれな雛菓子です。ひなまつり向けの期間限定もの。売り切れてなくて幸せでした。
22:18  |  グルメ・クッキング  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT   このページの上へ

2008'03.02 (Sun)

確定申告のすすめ

kinkachoはここ十数年確定申告をしています。
住宅購入したせいと医療費が控除対象の額になるからです。まあ持病があって薬は欠かせないからですが、普通に購入するドラッグストアのレシートをためておくとけっこうな額になります。だから持病のない人でも風邪の時の領収書や薬屋のレシートはためといて年末年始休みに計算することをお勧めします。10万円を越えたら確定申告しましょう。
普通の会社員なら年末調整後源泉徴収票をもらうので、確定申告の用紙に数字を転記して領収書の合計金額を書いて説明書通りに計算するだけ。提出は郵送でも可能。それで税金が返ってくるなら儲けもの。ついでに住民税も減るかも。
そして、確定申告するといかに国にむしり取られてるかが実感できます。天引きされてる社会保険料と税金の額を見て、納税者はムカつくべきです。まるでタチの悪い胴元か、ヒモ!なんでこんなにむしり取られて、官僚や政治家を養わなければならないのか!常に怒りのテンションが維持できます。さらに、税務署の役人に仕事させましょう。居酒屋で17時ジャストに宴会始めてる輩にはバシバシ仕事させましょう。年に一度の意趣返し!
kinkachoはそう思ってます。
19:46  |  雑感  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT   このページの上へ
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