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2008'03.27 (Thu)

フィクサー

試写会です。当たる時は連チャンですね。 昨日の今日で、さすがハリウッドと感心させられました。 商業主義と言われてもやはり映画先進国、後進国とは二味は違う。脚本がいいですね。序盤でいったん話が巻き戻って、終盤に時間が交差する。ここから結末まで一気に見せる手腕が見事。 欠点を挙げるなら主演(ということは最大の欠点?)のジョージ・クルーニーの役所かな。金のためなら何でもやるもみ消し屋なのに最後は正義になっちゃうのがね。もうひとひねり欲しかった。でも、クルーニーの演技の質から言えば妥当なところでしょう。 そして、ティルダ・スウィントンはオスカーも納得の演技でした。画面に出てる時間はクルーニーよりはるかに短いにも関わらず、その出番全てを使って見せました。キャリアをつかんだ女性がそのキャリアを守るために手段を選ばない。一方で、罪悪感で押しつぶされそうになったり、取材用の衣装を一生懸命選んだりしている。そして、最後には破滅。たぷっり見せてくれました。 女性キャリアには「ガラスの天井」があり、それを破って昇進するのがいかに大変か。その地位への執着がどんなものかを凝縮してみせたのは女優の実力でしょう。 この映画を見るにあたって、アメリカでの弁護士は、社会的地位とか、弁護士としての腕とか、あらゆる意味でピンキリであること。弁護士事務所も企業だとしっかり頭にたたき込んでおかないと戸惑います。
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