2009'01.04 (Sun)
文楽初春公演 第二部


年明け一発目の観劇は文楽です。
以前は三日の初日に鏡開きとセットで見ていたのですが、挨拶に出てくる人間国宝の顔ぶれが寂しくなったので止めてしまいました。桝酒を振る舞ってくれるので豪気な新春イベントではあります。
演目は新版歌祭文(しんぱんうたざいもん)
演目を見た瞬間の一言は「辛気くさ~」でした。
お染・久松の心中ものです。メインの野崎村の段は歌舞伎でも有名な段ですから、しどころ、見せ場も多いのですが、通しでやられると辛気くさいです。
小悪党、ケチが話を転がして、主人公の久松はそれをじっと辛抱するからでしょうか。
この久松がお家再興を背負っていながら、半人前の前髪のくせにお染と出来ちゃうからでしょうか。
他の心中ものと比べて切羽詰まった感が少ないからでしょうか。
今回久松を遣った玉女さんでは、師匠の玉男さんの黙って立っていてもヒシヒシと感じる存在感にまだ欠けていました。人形を持って立っているだけだから難しい役ではあります。
第一部は正月らしい演目なのでそちらに期待しましょう。
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