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2010'01.03 (Sun)

八ヶ岳で越年

ついに雪山で越年!
目標は主峰赤岳なれど、大荒れの予報…
12/29夜
20kgを軽く越したザックを担いで集合場所へ。
行くだけ青息吐息。
ザック肩というやつで指先が痺れています。
貸切バスで一路美濃戸口へ出発。
12/30
早朝、美濃戸口で出発準備。
八ヶ岳牛乳で気合いを入れて、赤岳鉱泉へ向けて出発。
総員14名の大所帯です。
雪は少なく、傾斜も緩い車道をテクテク歩きます。
美濃戸
薄日も差し穏やかなのですが、荒れるのがわかっているのでブルーな気分です。美濃戸の小屋前で休憩。温かいお茶の振る舞いが和みました。
ここから沢沿いの山道らしい山道に入り、木についた雪がきれいです。
さほど寒くもなく、荷物が重いだけが辛い道のりでした。
アイスキャンディ
アイスキャンディと呼ばれるアイスクライミング用の氷柱が見えると赤岳鉱泉に到着。
この時点では山小屋からでも赤岳が見えてました。
赤岳鉱泉
別パーティーで来ていた山友達にも会えてホッとする間もなく、テント設営をして雪上トレーニングに出発。
テント設営時に踏んでも踏んでも固まらない雪の斜面をトレーニング用に踏んでいると、救助ヘリが通過。
地蔵尾根で滑落があったそうです。
この頃から天気は下り坂。悲しいことにこれから最終日まで太陽は一度も拝めずでした。
雪上トレーニングは斜面を登っては滑落停止を繰り返しました。
やはり止まりません…アイゼンを蹴込めても足か開いたり、お腹が上がらなかったり、もう大変。
形にならないうちに時間切れ。
不安を残して、テントに帰還。
夕食はキノコ鍋。
赤岳鉱泉は小屋で水は貰えるし、トイレも借りれるし、楽です。
テントを叩く雪の音を聞きながら、19時過ぎには就寝でした。
12/31
5時起床。寒いです。問答無用に寒い!
テントの外は荒れてます…
7時出発。行者小屋あたりから風が横から吹き始め、頂上は無理なので地蔵尾根の樹林帯の切れるあたりまで行くと決定。
樹氷の中をジグザグの登山道を登って高度を上げていきます。
木があるとマシなのですが、樹林の切れ目に来ると横殴りの吹雪が来ます。
その中、体調不良で二人がリタイア。
kinkachoも帰りたい気分で登って行くと樹林帯が切れて、目の前に梯子が出現。
「壁ですか?!壁!」と半泣き気分でクリアするも、見上げると岩と雪の間にまだいくつも梯子が…その間は吹雪が舞ってます。
「もうダメ」と思った時にリーダーか撤退を決定。
助かりました。嬉しかった…
よれてるkinkachoのみ梯子の下りで確保してもらいました。
一旦赤岳鉱泉に戻り休憩後、ジョウゴ沢でトレーニングに行くことに予定変更。
小屋の喫茶室は10度以下でしょうが、天国でした。
再び零下の世界へ繰り出し、ジョウゴ沢へ。
滝が凍ってます。
希望者はアイスクライミングをやることになりましたが、kinkachoは凍った斜面の登り降りのトレーニングとなりました。
アイゼンを蹴り込めと言われるのですが、運動神経が繋がってないことを再び実感しました。
どうにか形になったところで終了です。
テントに戻ってカレー鍋の夕食後、小屋の年末行事のビンゴ大会に参加しました。
景品が貰えなかったのは一行でkinkachoともう一人のみ。運動神経も運も無し…
21時傷心で就寝。
元旦
5時起床。
吹雪いてます。大荒れです。
小屋の主人も赤岳は止めるように言ってます。
そこで硫黄岳を目指すことに予定変更です。
トレースが消えているので、ラッセル開始です。
ラッセル要員が元気なのでペースが速く、オーバーペースだったのか嫌な汗が出てきました。
ダメですと思ったところで赤岩の頭に到着。
助かったのですが、そこは-20度で風速10メートルの世界。体感温度は-30度?
硫黄岳山頂までの道は吹雪で霞んでました。撤退決定です。
赤岳鉱泉に戻り、ビーコン操作訓練とスノードーム作成訓練をしました。
テント設営といい、スノードームやら雪洞やら、雪山は土木作業がポイントですね。
寒さでねをあげたところで終了。
この日も喫茶室で暖まってから、テントでとりあえず元旦の雑煮と田作りで正月をしてからハヤシライスの夕食でした。
小屋泊の人の部屋で軽く飲んで、20時就寝。
1/2
5時起床。
下山日に至って晴れてきました。残念!
テント撤収に格闘し、7時前に下山開始。
雪で水分を含み重さを増した荷物はこたえました。
途中でアクシデントはありましたが、2時間で美濃戸口に到着。
小屋で温かい牛乳でホッとして、今回の山行は終了。
温泉で年越しの垢を落とし、キノコ蕎麦でようやく年越蕎麦を食べました。
きのこそば
今回、荒天で撤退続きの山行でしたが、充実してました。
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