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2015'07.29 (Wed)

戦う女・ナイチンゲール


黒博物館・ゴーストアンドレディ 藤田和日郎

少年サンデーで「うしおととら」、「からくりサーカス」、「月光条例」と長編を連載し続けている藤田氏の青年誌掲載の作品です。
これが文句なく面白い。サンデー作品を読んでいるなら是非読んでいただきたい。
先行の「邪眼は月輪に飛ぶ」、「黒博物館・スプリンガルド」も面白かったけど、これもまた面白い!
ストーリーはかのナイチンゲール女史の半生にドルリーレーン劇場出没する幽霊グレイマンを絡めたホラーテイストです。
藤田氏は人間の心の闇を描かせたら一級品ですが、ここでも本領発揮です。
心の闇を「生霊」で表現しているので、ナイチンゲール女史の生霊の巨大さに驚愕してください。

kinkachoは以前ナイチンゲール女史の評伝を読んだことがあるのですが、その時のイメージが「戦う女」でした。
「クリミアの天使」とか「ランタンの貴婦人」とか慈悲深いたおやかな女性のイメージがあるナイチンゲール女史てすが、評伝に描かれていたナイチンゲール女史は、階級制度と戦い、社会制度と戦い、野戦病院で戦い、ありとあらゆる場面で戦ってました。
しかも、富裕階級出身という自分の出自、コネ、人脈をフルに利用して戦う強かな戦略家でもありました。

その「戦う女」の側面をこの作品で描かれていたのが、kinkachoにはとても興味深かったです。

そして、ナイチンゲール女史に関して改めてググって見たのですが、女史が臨床看護の現場に従事していたのはクリミア戦争の二年半だけだったんですね。
その後は近代看護の確立や看護師の育成に努めたそうです。
しかも、体調不良でほとんどベッド生活だったとか。
一番、大変だった戦いは自分との戦い?

ナイチンゲール女史の弟子には、ビクトリア女王の孫娘とかがいて、彼女達が他国の王家に嫁いで、嫁ぎ先の国の看護体制を改善していたそうです。
なかなか女性ならではの、19世紀~20世紀のヨーロッパならではの戦略だと思いませんか?
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22:45  |  アニメ・コミック  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT   このページの上へ

2015'07.29 (Wed)

デスメタルと暴走族が苦手でした


マッドマックス 怒りのデスロード

こちらもリメイク版というか、新たなる続編。
いやまあ、よくできた作品でしたが、いかんせん、kinkachoは暴走族が死ぬほど嫌いで、デスメタル系ロックは苦手なのでした。
そんな訳で、せり上がる嫌悪感で鑑賞に集中できないという弊害がございました。
でも、映画の出来としては、息をもつかせぬ疾走感とキャラクター造形の素晴らしさで拍手したいと思います。

この映画のレビューを書いている皆さんが絶賛しているフュリオサがやっぱり素晴らしかった。
シャーリーズ・セロンがあんな男前な演技ができるとは思ってなくて、嬉しい誤算でした。
そして、鉄馬の女たちのばあちゃん達には脱帽です。
おかげさまで、マックスがすっかり添え物なのはご愛敬ですね。

でも、おそらく続編ができても、もう映画館では見ないかも...
20:38  |  映画  |  TB(0)  |  CM(4)  |  EDIT   このページの上へ

2015'07.28 (Tue)

白くない赤岳は初めて

ハイキングセミナーの修了山行に参加してきました。
場所は南八ヶ岳の赤岳でした。

夏の赤岳は初めてで、白くない赤岳を初めて見ました。
いや~緑が深くてびっくりです。

1日目615美濃戸口~南沢~1030行者小屋1130~地蔵尾根~1315赤岳山頂~文三郎尾根~1545行者小屋

夜行バスで美濃戸口に着いて、そのまま南沢コースで行者小屋入りし、テントを設営だけして、即、赤岳アタックと、かなりハードなスケジュールでした。
本音を言えば、1日目はテント場までのみ、2日目硫黄岳~横岳~赤岳の縦走、3日目下山とゆったりしたコースにして、初心者のセミナー生も山を余裕を持って楽しんで欲しかったと思います。

夏山のハイシーズンなので?テン場はコミコミでした。

それでも、富士山を楽しんだり、

高山植物のコマクサを見つけたりと、高山を堪能しました。

天気に恵まれて、夕焼けの風景を楽しみ、

朝日に浮かび上がる大同心は圧巻の風景でした。

スイカは夏の風物。冬には味わえない味覚でした。

それでも、赤岳は冬に行きたいなぁ~!としみじみと実感しました。
01:30  |  登山  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT   このページの上へ

2015'07.22 (Wed)

時間軸で迷子になる

見てきました!

ターミネーター ジェネシス

結論から言えば、別物なのに1を見てないと楽しめないのは反則ではないかな?です。
kinkachoとしては、血涙を絞ったのは2だけど、SF映画として傑作なのは1と思ってますので、
なんで続編作ったかな~
シリーズ化は失敗だよな~
というのが、ターミネーター・シリーズへの評価です。
「ブレードランナー」という潔く一作で完結したSF映画の傑作があるだけに、惜しいとしか言えません。

でも、2のエドワード・ファーロングの時分の花の美しさとオタクのツボ突きまくりのストーリーは、kinkachoの中で高評価だったりします。

なだけに、2で流した血涙を返せ~!と絶叫したい本作でした。
サラ・コナーのT-800への執着が、2でのジョンとT-800との関係とオーバーラップしたのがkinkacho的に一番つらかったです。

どうやら、リブート版として、このシリーズも三部作らしいので評価の結論は先送りにしたいと思います。

やや辛口となりましたが、サラ・コナー役のエミリア・クラークの小動物的かわいらしさと、イ・ビョンホンのT-1000の無表情ぶりは評価したいと思います。


22:56  |  映画  |  TB(0)  |  CM(4)  |  EDIT   このページの上へ

2015'07.21 (Tue)

下山日は今日も晴れだった

毎年呪われる海の日の連休。
毎度後悔に襲われる沢遡行。
なんですが、行ってきました沢遡行!
アルプスでの沢デビュー戦、舞台は野呂川支流の小仙丈沢。!
そして、呪いは有効で、台風11号の来襲で、待ち合わせから変更の連続で、大阪を出たのは予定の3時間後。その遅れのまま到着した戸谷は雨の中...
これは明日甲斐駒登山に変更ねと思いながら、雨の降り具合を観察しながら休憩スペースで仮眠を楽しんでました。
とにかく今日の入溪は無理と判断して、昼過ぎのバスで北沢峠のテント場に移動しました。

三連休の初日、さほど広くない北沢峠のテント場はテントの密集地帯。
どうにか空きスペースを見つけて、三張りのテントを隣接して設営し、予定では遡行のビバーク地点でするはずだった焚き火による串焼きを、テント場前の河原で実行。小屋の人に怒られないかヒヤヒヤでしたが、お咎めもなく、遠赤外線で作ったローストビーフは美味でした。

翌日は晴れ!
ということで、2日かけてのんびり遡行予定を、1日で詰めきるプランに変更して、沢遡行は決行されることになりました。

600北沢峠~800入溪~2000m地点~第一の滝~第二の滝~雪渓~ハイマツ帯~1600仙丈岳への登山道~1830北沢峠

詰めて詰められない沢ではないのてすが、10人の大きなパーティーで、沢に不馴れなメンバーもいるので、沢を抜けきれるのかがかなり心配てしたが、野呂川出合から入溪ポイントへ行くまでに、目に飛び込んできた沢の姿の美しいこと...不安は期待に変わりました。
この頃はきれいな晴天で、青空に浮かぶ新緑に囲まれた沢の姿は壮麗でしたね。

入溪ポイントはキラキラの新緑に囲まれた清流でした。日差しもあって、妖精の国の入り口みたいなきらきらしさ。
ここで、テンションは上がったのですが、立ちはだかる流木のバリケードを跨いだり、掻い潜ったりして歩を進めていきます。
まずは第一の滝

これは直登できず、右側を巻きました。
続いて二の滝は

二条の滝です。左の水量の少ない滝を直登しました。
もちろん、kinkachoのようは未熟者はフィクスロープを張ってもらって、タイブロックを使って滑落防止策を講じて登っています。無謀はしません。
ここらへんまでは楽しかったのですが、雨が振りだして、霧で視界がなくなり、雪渓に近づくほどに沢の水は冷えてくるし、ドンドンおいつめられてらる気分になったところで、ハイマツ帯が登場!
これを突破しないと登山道に出られない...必死でハイマツを漕ぎました。ハイマツは頑丈だし、足元は見えないし、ハイマツの臭いはカンファー臭で臭い。わずか数十メーターのハイマツ帯に二時間をかけて必死で突破。
ようやく稜線に出ても霧で展望なし。仙丈岳の登頂は諦めて、下山を開始しました。
北沢峠に戻ったのが、1830。ヨレヨレのヘロヘロで、泥だらけの装備を片付けるにも頭が働かず、ようやく夕食の用意ができたのが、山では夜中の21時過ぎ...できるだけ、まわりの迷惑にならないように小声でやり取りして、食事、就寝としました。

そして、下山日はお約束の晴れ!

撤収が楽なのはよかったですが、この天気が昨日欲しかったですね。
猛暑日だったから、あの雪解け水も心地よかったかも???

下山後の温泉とソースカツ丼は悪くはなかったですけどね。
00:45  |  登山  |  TB(0)  |  CM(4)  |  EDIT   このページの上へ

2015'07.11 (Sat)

蒸し風呂のち飲んだくれ

梅雨の合間のハイキングに行きました。

920芦屋川~六甲中央稜~1140雨ヶ峠~七曲り~1250一軒茶屋~魚屋道~1420有馬温泉

梅雨の晴れ間というより梅雨の合間の近隣ハイキングは正直蒸し風呂のような湿気地獄。
たちまち全身の毛穴が開いて、汗が滝のように吹き出します。
途中ベンチに座ると、汗でくっきり座った跡が残るほどの濡れ具合。
湿気地獄のピークが風吹岩で助かりました。
それ以降は気温が多少マシになり、風も出て耐えれるようになりました。
一軒茶屋からは、温泉とビールを目指してひたすら下り、無事にかんぽの宿で汗を流して、バス停前で六甲ビールと搾りたて原酒を引っかけ、直通バスで戻った梅田ではベルギービールを引っかけました。
07:50  |  登山  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT   このページの上へ

2015'07.08 (Wed)

あこぎに続く

夏風邪で一週間寝込みました。
38度を越えた時はMERSを疑いましたよ…海外行ってないけど。

20150708.jpg
アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン

はい、公開すぐのレディースデイなので行って参りました。
ストーリーは、テッパンなオタク科学者が人間を越えるAIを開発しようとして、お約束のAIの暴走で、地球の危機になっちゃったってヤツです。
このオタク科学者がアイアンマンとハルクだったんで、AIの暴走も壮大なはた迷惑となった???というような内容を、素晴らしい視覚効果とアベンジャーズ・ヒーローの物量作戦で見せまくる映画です。
そんなこんなで、期待は裏切らない出来でしたが、やっぱりあこぎな商売は続くようです。
アベンジャーズのメンバーは入れ替わって、アイアンマン、ハルク、ホークアイ、ソーは抜けて、キャプテンアメリカ、ブラック・ウイドウの元、新メンバー追加でアベンジャーは続きます。

そんなこんなの入れ替え戦のせいか、各キャラの掘り下げが浅くてそこらへんはかなり不満です。
もうちょっとトニー・スタークの茶目っ気を際立たせるとか、ソーとセットのはずのロキが出なかったとか、ルーキーのツインズの片割れはあっさり死んじゃうし、死亡フラグの立ったはずのホーク・アイが生き残ったりって、言い出したらキリがないのですがね。
見た後スッキリという意味では正しい映画でした。
ここは大画面で、3Dで見てください。

本編より気になったのが、予告編2本。

バットマンVSスーパーマン
どうなるんですか、これ!!!って感じでした。
バッドマン対スーパーマン…ハリウッドもネタ切れが甚だしいのですね。
ここはマッチョ・ハンサムの激突を楽しむしかないのでしょうか???

スター・ウォーズ フォースの覚醒
ええ、この予告編がアベンジャーズとセットだから見に行くのを急いだのは認めます。
でもねえ…ハン・ソロとチューバッカしか顔バレしません!!!
老けたルークとかレイアを一目でも見たかったのですが、ルークは義手しか出てない…
フォースの強い家系…父も、私も、妹も…ということで、ティーンエージャーが大写しになるので、この子が次のジェダイなのでしょうが、ルークの姪ということでOKなのかしら???
気になる!!! きっと次の予告編のために映画館に行ってしまうわ。
23:48  |  映画  |  TB(0)  |  CM(4)  |  EDIT   このページの上へ
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