2021'05.05 (Wed)
三度目の正直だぜ
これまで二度提案するも却下された山行計画を、他の山友に提案したら採用してくれました。嬉しい!!
かつて剣山~次郎笈をピストンした時、一目惚れした笹原の稜線を歩きたい一心で橋で海を渡りました。
当初は一泊目は西島、二泊目は白髪避難小屋と山中二泊の予定だったのですが、本来の一日目がまさかの降雪で見ノ越で車中泊となりました。恐るべし寒気、五月の四国で雪を降らすか?!
一日目:500見ノ越~550西島(リフト終了点)~620御神水~645頂上ヒュッテ~650剣山頂上~750次郎笈~915丸石~945丸石避難小屋~1030高ノ瀬~1200平和丸~1230白髪避難小屋(泊)
夜明けの薄明の中、当然リフトは動いていないので、剣神社の石段からスタートしました。
スタートから積雪はありましたが、リフト終了点の西島あたりはこんな感じ。五月の南国四国なんですけど???
剣山の名前の由来らしい石灰岩は相変わらず水墨画のよう。
この先の水場はガレ場と聞いていたので、御神水を2リットル弱汲んで担ぐ。ここの水は稀にみる優しい味で美味しい。万が一避難小屋に入れなかったらを想定してテントも担いでいるので、かなりザックが重くなる。
頂上ヒュッテの手前に来ると暴風と樹氷がお出迎え。五月ですよね?
暴風で写真撮影だけして次郎笈へ向かう。まさかの海老の尻尾とご対面...
次郎笈への下り。融雪するとぬかるみになるのでサクサク下る。
次郎笈頂上。こちらも暴風で岩影で水を飲むだけで先に進む。
憧れの稜線に突入。
風が収まったので剣山と次郎笈を振り返る。
熊に食われた鹿(熊が殺ったのかは不明)にご対面するなどアクシデントもあるが、順調に笹原の登山道を歩く。
丸石辺りに来ると春山に変身。
素晴らしい笹原
本日のお宿白髪避難小屋に1230とかなり早い到着を果たし、一番乗りで自由にスペースを確保しました。
一息ついて、本日の最大のミッション水汲みです。
御神水でギリギリ大丈夫なはずですが、やはり不安要素は消しておきたいので、噂に聞くガレ場の水場へ向かいます。「水場 南へ50m」と看板はあるのですが、50mは標高差かい!と突っ込みが入る急峻な斜面を下り、ガレ場の落石に気を使いながら水音を頼りにようやく水場に到着。汲んだ水を持ってヒイヒイ言いながら上り返し、ミッション終了。御神水を気合いを入れて担ぐか、ガレ場を上下するかは究極の選択ですね。
二日目:400白髪避難小屋~500カヤハゲ~600三嶺~630三嶺ヒュッテ700~815林道出合~900名頃バス停
避難小屋で同宿した人のいびきで目覚め、予定より一時間早く出発しました。当然真っ暗でヘッドランプで行動しているとカヤハゲあたりで日の出を迎えました。
剣山と次郎笈のシルエットを浮かび上がらせながらの朝日です。
眼前に鎮座する三嶺。通過する岩場もはっきり見えます。
岩場には鎖が下がってます。これが最長ですが、ここを抜けても鎖を張った岩場が山頂まで続きます。
山頂は360度のパノラマ。晴天で雨後(雪後?)なので見通しがききます。
素晴らしい弓なりの稜線
三嶺ヒュッテは池の側。でも、こちらの水場もガレ場を10分歩かないと着かない...ヒュッテは二階もあるしっかりした広い避難小屋で安心度高しです。
下山道は最初は激下り
そこを過ぎるとなだらかな松林や
ブナ林を楽しく下れます。
名頃登山口には立派な駐停車場とトイレがあります。
飲み水、自販機、店舗はありません。バス停は橋を渡って二分ほど歩きます。
一日二便の見ノ越行きのバスはマイクロバスで積み残しも出ますので、早めに並んでおくのがベターです。
見ノ越に戻るとえげつない路駐でした。
車をピックアップして、コロナで休業や他県の人お断りの入浴施設が多い中の、ラフォーレつるぎで日帰り入浴が利用でき、営業時間短縮の道の駅貞光で阿波尾鶏の鉄板焼きにありついて、無事帰還しました。
おまけ これはみどりの日に行った堂満岳のシャクナゲです。裏年ですが、キレイでした。