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2022'01.17 (Mon)

見事な下衆

ハウス・オブ・グッチ

めちゃくちゃ面白かったです。

女性に対して「下衆」という単語は使わないのですが、あえて使いたいです。

ヒロインは最低な下衆!!

いや~素晴らしいですよ、ここまで金と権力にしか興味のないキャラクターというのは。どこかに可愛げとか、愛情とか、狂気とか、何か欠片でもシンパシーが抱ける要素があるものなのに、それが全く無かった。

最初から男ばかりのむさ苦しい現場に、ミニスカートとハイヒールといういでたちでお尻をふりふり初登場。親父の経費のごまかしをお手伝いし、小切手に親父の筆跡でサイン。

パーティーで出会った御曹司を罠を張って捕まえて、たぶらかす。

強引に結婚した後は、夫を使って金と権力を掌握して、やりたい放題。

捨てられそうになったら、涙でも、娘でも、何でも使って、それでもダメなら夫を殺しちゃうという徹底ぶり。

お見事でした。

これを有無をも言わせず演じ切ったガガ様、凄いです。

まあ、のしあがっていくバイタリティには通じるところがあったのだと思います。

そして、マウリッツオ。

悪い女に騙されて、最後には殺される御曹司なんですが、どんどん悪い女に染まっていくおバカさんを、アダム・ドライバーが手堅く演じてくれました。

実際のマウリッツオは経営の才能も無いのに野心だけがあって、権謀術数でグッチのお家騒動を制したようですが、映画では世間知らずのボンボンが朱に交われば赤くなる感じで悪いヤツになっていきました。

当時流行っていたツーブリッジの眼鏡をかけるとアダム・ドライバーの馬面が気にならないのにちょっと笑いました。

そして、アル・パチーノ。

野心満々の経営者をやっても、はめられて落ちぶれても、さすがの圧巻でした。

この映画、グッチの全面協力で撮影されたそうです。

それを凄い宣伝効果だねと話題にしていた人がいましたが、いやグッチ一族が現在グッチにいないことを考えたら、そりゃ全面協力するだろうと思いませんかね?

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