2022'08.22 (Mon)
OKな山とNGな山
昨年クマ目撃で登山口から撤退した大峰・釈迦ヶ岳へ再チャレンジしてきました。
730太尾登山口~900古田ノ森~945釈迦ヶ岳~(ピストン)~1150太尾登山口
大峯奥駆道の一部を通るルートで、花の季節にはシロヤシオのトンネルができる素敵な山です。登山口の標高が高いのも助かります。
山頂には大きな仏像があります。
歩いていて楽しい登山道です。
今回はクマに合わずに済みました。
帰りは西吉野温泉桜の湯に寄りました。お肌に良さそうな滑りのある湯でした。
そして、過去三回計画するも計画倒れになった恵那山に四回目の計画を実行するも、今回も登頂できず...
早朝発でピストンの予定が夜半からの大雨で出発できず、大判山、富士見台の周回となりました。
萬岳荘
立派な山小屋です。テント泊は800円。炊事棟、水洗トイレが使えます。生水飲めます。
620神坂峠~640千両山~720鳥越峠~810大判山~(ピストン)~1040神坂峠~1140富士見台~神坂山~1240萬岳荘~1300神坂峠
夜半から目が覚めるほどの大雨が降り始めて出発予定時刻までも降り続き、恵那山は諦めて上記の周回となりました。
大判山からちらりと見えた恵那山もこんな感じ...
千両山まで戻るとようやくこんな感じになりました。
神坂峠は古墳時代~中世にかけての峠の遺跡です。峠の遺跡とは初耳でした。
富士見台へ向かう登山道。なかなか素敵です。
富士見台は笹原の高原です。
神坂小屋 雷避けの避難小屋です。山頂には避雷針があります。
富士見台山頂
百名山のうち23座が見えるらしいのですが、本日は遠望はありません。
この眺めだけでも一見の価値あり。
恵那山...なかなか登らせてくれませんが、また行きます。
こちらの帰りも温泉には寄りましたが、プールとかと一緒になった複合施設で、掃除がいき届いていなかったり、子供が走り回っていたり、コロナ対策が有名無実だったりと、今時最低な施設でした。
2022'08.12 (Fri)
靴で散財
夏用の登山靴を2シーズンを待たずに履き潰しました。MAMMUTなのに...登山靴はほぼ消耗品です。
ということで、mont-bellのアルパインクルーザー2300を購入。
定価から6000円ほど下がっていたので、とっとと決心しました。
一昔前は命を預ける山道具はmont-bellで買うなというのが決まりでしたが、最近のmont-bellのソールはグリップが良いのでお勧めという噂なので買ってみました。
最近の登山靴は5万6万は当たり前なので、mont-bellの靴は破格に安いです。
ただ、kinkachoはテント装備を担いで長時間長距離を歩くので、この靴は2シーズン保ってくれるのか、ちょっと不安です。
この靴の本格的山岳デビューは秋の東北遠征になります。
NIKE ペガサス39
ランニングシューズは1シーズン1足が当たり前なので、ネットでセールやクーポンを駆使して購入。定価より1000円ちょいお安く購入しました。ランニングシューズも1万超えが当たり前になってきましたね。
いろいろなメーカーのシューズを試してきて、直近ではnew balanceのハンゾウを履いてましたが、NIKEペガサスに復帰しました。やっぱりNIKEが一番開発にも力を入れていて安定の出来とのことです。
秋からのシーズンは、村岡ダブルフルマラソン、花背トレイル、下関海響マラソン、びわ湖マラソンが確定しているので、この靴も履き潰す勢いで使うと思います。
あと、アプローチシューズを履き潰しつつあるので買い換えなきゃいけないのですが、これもmont-bellかな...
2022'08.12 (Fri)
あらやだ、面白い
キングダム 遥かなる大地へ
ごみつさんの推しがあったので、映画館へ行きました。
一作目も存外面白かったのですが、二作目で見方がわかったというのか、落ち着いて見れました。
中国歴史物として見てしまう傾向があったのでしっくりこなかったようで、「るろうに剣心」みたいに時代劇ではなくアクション映画として見たら楽しめました。
時代考証に忠実な衣装や髪型ではないし、だいたい日本語しゃべってるし(笑)
信くんが「大将軍になる!!」というのが、隣のスクリーンでやってる「海賊王になる!!」という某アニメに被ってるのも笑えた。
何より戦争シーンが上手く描写されてたのが楽しめた一番のポイントですね。
CGでしょうが、陣形や戦況の動きが視覚できたのが嬉しかった。
でもまあ、中央突破でどんどん削られていってるのに、指揮官の首を取ったら戦況がひっくり返りましたって現実にあるのかな???
そりゃ、士気は下がるけどさ。
この映画の状況なら、指揮官の首が落ちた時点で副官が指揮権の委譲を受けて、残存兵力で圧殺したらいいのに...と思ってました。
卒論が元の南宋攻略だったもので、圧倒的兵力と補給があれば、大概のものは力業でねじ伏せられると思っているので...まあ戦後処理は違いますが...
そして、俳優陣。
若い子達はまったくわからないのですが、(増量した)大沢たかおと(老けた)トヨエツが馬を並べてるショットに笑いがこみ上げ、ラスボス佐藤浩市(親父そっくり)丞相の〆に大受けしました。斜め後ろに玉(木宏)がいるし(笑) 同じ二世でも、佐藤の方が高島兄より貫禄あるなぁ~とか、戦後のシーンがめちゃツボでした。
ここらへんがベテラン勢になるんですね~
三作目の映画化も決まってて、なかなか快進撃の作品なんですね。
2022'08.10 (Wed)
憧れの地は苦闘の地
憧れの源次郎尾根でしたが、もう一回行けと言われたらもう無理かも...
下山時は疲労困憊で、普通に降りれるはずの蟹の横這いにオロオロオタオタでした。
一日目:800室堂~900雷鳥沢~雷鳥坂~1300剣沢
お天気はクルクル変わって不安定
日曜日に入山なので、テント場は空いてました。山岳警備隊に雪渓などの様子を聞くと例年通りとのこと。早朝から行動なので早くに就寝しました。
二日目:400剣沢~剣沢雪渓~源次郎尾根~1430劔岳~蟹の横這い~1900剣沢
メインの源次郎尾根アタックの日。
天気は薄曇りで時折晴れ
暗いうちからヘッドランプ点灯で行動開始です。剣沢雪渓は軽アイゼンとストックで快適に下れました。
大岩を越えて源次郎尾根の取り付きに到着して準備をしていると、行き先から魂切る悲鳴が聞こえる...追い付いてみると先行パーティーの人の悲鳴でした。泣いてるし、ちょっと見てて可哀想でした。
当方は無理な所は無理と言って、リーダーにお助け紐やらロープやらラダーやらを出してもらって、結局先行パーティーを追い越しました。
しかし、Ⅰ峰頂上前後でkinkachoはシャリバテ状態で力が入らない。朝にお米を食べなかったのが敗因か???エナジージェル、アミノ酸をドーピングして、何とか復帰も後でツケが...
Ⅰ峰はブッシュをかき分け、所々で岩をよじ登り、頂上からⅡ峰の取り付きまでは歩ける激坂、Ⅱ峰の頂上までも激坂ながら歩けます。岩の痩せ尾根をの切れ目が有名な30mの懸垂下降ポイント。
ここはピカピカのラペルリングと60mのロープ、そして、春からのトレーニングで容易くクリアしました。
下に見える赤い点はザックです。
ここからの劔岳の頂上へはガレ場を回り込むように登ります。
頂上直下で雷鳥親子の観賞タイムを堪能して、ガスの中の頂上に到着。
感動の撮影の後、下りに入りましたが、ここで無理矢理ドーピングのツケがきました。
頭が働かなくてホールドが把握できない...
背負い続けたロープの重さに体がついていかなくなる...
足の置き場を指示してもらって、蟹の横這いの一連の鎖をクリアした後でロープを他のメンバーに背負ってもらいました。
上りはまだしも、前劔、一服劔の下りのガレ場で体がぶれて疲れが倍増...
疲労困憊で剣沢へ帰投しました。
シャリバテが原因の疲労なのに、テント場では食欲がなく、α米と味噌汁をかろうじて胃に入れて就寝しました。
三日目:700剣沢~雷鳥坂~雷鳥沢~1100室堂
爆風の音で目覚めて、風にマットを飛ばされたりして、テント撤収。
粛々と室堂に戻り、バスとケーブルで一気に真夏☀️😵💦の下界に戻りました。
足かけ三年の計画を遂行できましたが、いろいろ自分の欠点も再確認できた苦しい山行でした。
2022'08.02 (Tue)
一回で十分
ジュラシック・ワールド 新たなる支配者
これでシリーズ完結なので見届け観賞です。
シン・ウルトラマン、マーベリックと心鷲掴み映画二本の後なので、とっても薄味に感じました。
過去作でハートを射抜かれたブルーちゃんとオーウェンの関係が希薄だし、パークシリーズとワールドシリーズのメンバーの共演は胸熱展開のつもりだろうけど、かなり空回りかな...
初出ではスリル満点の忍び寄る恐竜も観る側が慣れてきたので、お約束感覚になってるし、悪役もすぐ分かるしね。
目新しい感覚がなかったです。
でもまあ定番映画の安定感??? きっちり作ってるので、大画面で恐竜見ようぜ!!という映画です。
そして、真打ちはやっぱりティラノサウルスなのがいいよね。
2022'08.01 (Mon)
夏の大縦走 in 北海道
恒例化している夏の北海道の大縦走、今年は旭岳から入り、ヒサゴ沼避難小屋をベースにトムラウシ山と化雲岳を散策し、天人峡温泉に下山する全55kmの行程でした。避難小屋泊を前提にしていますが、万が一を考えているので装備はテント泊仕様、重いです。
貧乏人ゆえ飛行機は安い半年前に押さえているので、当日の天候は賭けでした。
北海道入り当日は移動日。
空港近くでレンタカーを借りて、旭岳温泉に移動。途中で、ガスカートリッジや行動食を買い込んで、前泊の旭岳温泉のドミトリーで宿泊。温泉にも入れて、立派なキッチンがあるので自炊も自由、セルフのコーヒーとトーストのモーニングサービスもありました。
縦走一日目:630ロープウェイ始発~姿見池655~720石室~900旭岳~1030間宮岳~荒井岳~松田岳~1120北海岳~1300白雲岳~1415白雲岳避難小屋
まず目指すは今日も活発に噴煙を上げている旭岳。
火山ゆえの砂礫を踏みしめながらガスの中で眺望のない山頂を越えて雪渓を下ると
お鉢巡りになります。
コマクサは雑草のごとく群生し、チングルマも咲いてます。
白雲岳分岐から白雲岳に寄り道して、名物ゼブラ模様を眺めて、白雲岳避難小屋へ入りました。
前回は建て替え中だったので、改築なった白雲岳避難小屋に泊まるのが今回の目的の一つでした。
宿泊代2000円+協力金1000円が必要ですが、管理人さんもいてキレイで、階段が上り下りしやすい快適な小屋でした。協力金を払うとオリジナル手拭いがもらえます。
寝たのが二階だったせいもあるのか、温かく、就寝に寝袋は不要でした。小屋内で調理も可能です。
二日目:500白雲岳避難小屋~800忠別沼~900忠別岳~1100五色岳~1310ヒサゴ沼避難小屋
前日まで忠別岳避難小屋に泊まるか、ヒサゴ沼避難小屋まで足を伸ばすか悩みました。ヒサゴ沼避難小屋はガイドツアーが入ってるし、しかし、前日忠別岳避難小屋に泊まると言ってた男性が余りにも煩かったので、気合いでヒサゴ沼避難小屋まで足を伸ばしました。三日目が楽になりますしね。
忠別沼までの高原歩きが好きなんですよね。花畑な訳でもないのですが、だだっ広い荒野な感じが壮快です。
そして、上の写真の忠別沼は素敵なのですが、ガイドツアーと合流してしまって最悪。狭い木道で集団で休憩したり、荷物を登山道に置いたり、ガイドがこっちまで仕切ろうとしたり、◯意を覚えます。
コロナでガイドツアーがなかった一昨年、昨年は天国だった...
トムラウシ山が見える忠別岳を経て、忠別岳避難小屋までの分岐でここまでとするか15分ほど悩み(暑くてバテてた)、エナジージェリーでリセットして五色岳を乗り越えました。
五色岳を下り始めたあたりからガスが漂い、ヒサゴ沼へ下る道は初めての上、雪渓混じりのぬかるみで非常に緊張しました。雨もポツポツし始め、急いで小屋に入ったんですよ。
そしたら、先行してツアーの場所取りをしているガイドがまた仕切る(怒) お前ら遠慮しろよ!好き勝手に一階の広い場所占有して、梯子まで浄水に使って、お前らだけの小屋じゃないし、上から目線でしゃべるな!! フリーの登山者を仕切るより、自分のツアー客を仕切れ! 山でも早朝と言える時間から普通の音量でしゃべらすな! 黙らせろ!!
全く腹立たしい!!
ここでも◯意を覚えつつ、二階の端に二日の住み家を構えました。
垂直のハシゴを上らなければならずいろいろ面倒なのですが、二階は温かいので寝袋は不要です。
三日目:520ヒサゴ沼避難小屋~700天沼~ロックガーデン~930トムラウシ山1000~南沼~北沼~(ピストン)~1440ヒサゴ沼避難小屋
ツアー客の話声に叩き起こされて、予定より早くに起きたのでトムラウシ山へのピストンを敢行しました。寝過ごしたら散策のつもりだったのですがね。
雪渓を詰めて登山道に上がると、ヒサゴ沼は本当にヒサゴの形でした。雪渓を抜けると岩礫帯で四苦八苦。
天沼あたりはお花畑で、チングルマ、エゾコザクラ、ツガザクラ等が咲き乱れ、
今年はエゾカンゾウの当たり年で
黄色い絨毯があちこちに...
そして、超絶歩きにくいロックガーデンを越えてホッとしたのもつかの間、トムラウシ山の最終アプローチの岩場に突入しました。これも超絶歩きにくい...
声はすれども姿が見えずのナキウサギの声を聞きながら、息も絶え絶えに山頂を踏みました。
少しでも晴れないかとカップうどんを食べながら待つも一向に晴れず、岩場は下りたくないので南沼に回り、北沼経由で戻ります。
帰りにナキウサギとエゾシマリスに対面して、癒されながら無事に小屋に戻りました。
避難小屋での三夜、人は違えどソロの年配男性はどうしても武勇伝を話したがるのには、軽くイラっとしました。
四日目:520ヒサゴ沼避難小屋~700化雲岳~小化雲岳~830ポン沼~第一公園~第二公園~1330滝見台~1430天人峡温泉
ある意味、今回の縦走の正念場である天人峡温泉への下山日です。
地図で見てもとにかく長い、そして、ぬかるみの情報。食料等は消費したので荷物は軽いはずだが、どう頑張ってもテント泊仕様で重い...気分も重いです。
雪渓混じりの緩やかな上りを化雲岳までゆっくり歩き、ガスの中の化雲岳を過ぎると晴れ始めました。
化雲岳を越えてからポン沼までは360度チングルマの花畑です。
さすが北海道だけあって規模が大きい。
エゾオコジョの撮影も出来て嬉しい限り。
ポン沼以降、木道が現れるまではぬかるみとの戦いで寸時も気が抜けず、
羽衣の滝が見える滝見台あたりではすでに疲労困憊でした。
ぬかるみ道は怖いです。足は取られるし、滑るし、泥に倒れ込みたくなくて変に踏ん張るものでかえって危ない。体力も気力も削られます。
天人峡温泉にたどり着いた時は達成感半端なかったです。
天人峡温泉のお宿は一軒宿の旅館です。
温泉と豪華な料理。この山行のために三週間断っていたビールを飲んでご機嫌な一夜でした。
予備日:旭川へ移動。
旭岳ロープウェイに置いた車を回収するために路線バスに乗ることになってましたが、お宿の送迎バスがそれに合わせてくれて快適に乗り継げました。
旭山動物園を観光して、旭川でお安いビジネスホテルに泊まって、スーパーのお惣菜と新子焼きで夕食となりました。
最終日:帰阪日
旭川から下道で道の駅に寄り道しながら新千歳空港へ向かいました。
お土産の買い物に、買い食い等々、押し気味の時間にレンタカー屋に車を返却して空港までたどり着きました。
天候に恵まれ、いろいろあれど避難小屋に泊まれ、スケジュール通りにこなせたのは運がよかったと思います。
しんどかったけど、また忘れて行くんだろうな、北海道。