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2013'05.01 (Wed)

イコンには変わらず

キャパの十字架 沢木耕太郎著

「崩れ落ちる兵士」
一人の兵士が銃弾を受けて倒れる瞬間を捉えた一枚の写真。
この写真を見たことがない人はおよそないのではないでしょうか。
ピカソのゲルニカと同様に、スペイン内乱の悲惨さを象徴する一枚の写真。
共和国軍兵士が反乱軍の銃弾倒れる瞬間を捉えたこの写真は、崩壊するスペイン共和国の運命の予告となり、スペイン共和国が崩壊した後は共和国のために戦った兵士の栄光と悲惨さを象徴するイコンとなった…

フォトジャーナリズムの世界でもっとも有名で最高峰といわれる「崩れ落ちる兵士」。
だが、誰もが知るこの戦争写真には数多くの謎がある。
キャパと恋人ゲルダとの隠された物語がいま明らかになる。
(本書見返し文より)

この写真は本当に銃撃を受けた瞬間を捉えたのか?
この写真は本当に戦場で撮られたのか?
この写真は本当にキャパが撮影したのか?

神聖なイコンの謎に迫る、ノンフィクションの名手・沢木耕太郎の著書。
以前、ごみつさんが記事にしてらしたので、さっそく図書館にリクエストを入れておきました。
面白くて一気読みでした。
結論としては、一般に流布されてこの写真のエピソードが作られたものだとしても、この写真がイコンであることは変わらないなあというのが、kinkachoの感想です。

キャパの有名なノルマンディー上陸作戦を撮った写真も実は現像ミスという話を聞いたこともあります。
なかなかキャパの写真は曲者ですね。

そして、ゲルダ・タローという存在を始めて知りました。
この本を読んでいてロダンとカミーユ・クローデルの関係を思い出したのですが、キャパとゲルダの場合は、ゲルダが早世しなかったら、どうなっていたのでしょうか?
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Comment

●イコンです!

こんばんは。v-521

あ、本、読まれたんですね!
私も本、買おうと思って、まだ購入してません。
やっぱり面白かったですか!
「崩れ落ちる兵士」の真相に関しては、謎解きミステリー調に展開していきますよね。v-87

でも、たとえこれが完全にやらせ写真であった事が証明されたとしても、間違いなくこの写真はイコンで、その価値がゆらぐ事はない・・と私も感じます。

ゲルダの戦死、そしてキャパのその後の仕事が、この写真を本物にした・・って感じます。

NHKスペシャルは見終わった後に、ゲルダの死後のキャパの苦悩に思いをはせて苦しくなりました。もしも沢木氏の説が正しいのだとしたら、キャパもつらかったろうね。

ごみつ | 2013年05月03日(金) 00:38 | URL | コメント編集

●最後の写真

ごみつさん、こんにちは。
残雪の立山で日焼けが痛いkinkachoです。
なかなか読みごたえのある本でした。
二人の最後の写真の妙な符合。二人のらしき後ろ姿の写真が痛々しく思いました。
沢木さんの「凍」もよかったら読んで下さい。登山家の山野井夫妻の生還記です。
kinkacho | 2013年05月06日(月) 17:17 | URL | コメント編集

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