2017年10月 / 09月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫11月

2013'07.20 (Sat)

珍しく混乱

七月大歌舞伎 松竹座3階1列12番
20130720.jpg

十代から歌舞伎を見続けて幾星霜、大概の演目は見たと自負していましたが、今回「何じゃこりゃ?!」と戸惑うことしばしぼ、おかげで寝落ちなしでした。

曽我物語
曽我物と言えば、歌舞伎のド定番です。
曽我の対面とか、有名な助六も実は曽我物。
そんな曽我物の中で、いや~こんな地味な曽我物は初めての絵面でした。
我当、進之介、薪車、吉弥、翫雀と渋すぎる俳優に、曽我五郎、十郎に他の兄弟がいたとはびっくりでした。
よくよく見れば、岡本綺堂作で、妙なリアリティは新歌舞伎でした。

一條大蔵卿
亡き勘三郎の型で仁左衛門が演じる一條大蔵卿が今回の観劇の目玉です。
権勢絶頂の平清盛を謀るために作り阿呆を演じる一條大蔵卿を、仁左衛門が上品に演じてました。
仁左衛門さんは普通は上方の型で演じるのですが、今回は勘三郎に敬意を表して江戸の型でした。
その分派手で華やか。姿の美しい仁左衛門さんには映えます。
大蔵卿の作り阿呆も、吉右衛門が演ると理詰めで作っている、勘三郎が演るとひょっとしてほんまのアホ?と感じるのですが、仁左衛門さんが演ると、確かに雌伏のために作っている中で、作っていることを楽しんでいる遊び心を感じます。
軽やかで、はんなりと上品な大蔵卿は仁左衛門さんならではです。

杜若艶色紫(かきつばたいろもえどぞめ)
土手のお六を主役とした悪婆もののバリエーション。
今までいろいろと土手のお六物を見ていたので、軽い気持ちで見ていたら、先入観を覆してくれる意外で力技な展開でした。
歌舞伎以外でこの展開とオチだったら、ちゃぶ台返しは必至のとんでもないストーリーです。
主役のお六は福助。この人は普通の女形が演ったら色気を感じる役では色気を感じないのですが、女という性を抑圧する一生奉公の奥女中や、お六のようは蓮っ葉な役を演らせたら色気が出る役者だと思います。

大概見たからと油断していて、観劇というより年中行事という姿勢で見ていたら、思わず目を見張ってしまうという伝統芸能の底力をみせてくれた七月大歌舞伎でした。
スポンサーサイト
21:03  |  舞台  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT   このページの上へ

Comment

コメントを投稿する


 管理者だけに表示  (非公開コメント投稿可能)

このページの上へ

Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://kinkacho.blog57.fc2.com/tb.php/1617-070ab34a

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

このページの上へ

 | HOME |