2017年08月 / 07月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫09月

2013'07.23 (Tue)

いい映画です

少年H
20130721H.jpg
妹尾河童の自伝的小説。
十数年前ベストセラーになった妹尾河童の自伝的小説の映画化です。
妹尾河童さんが舞台美術家だったので、映画化より舞台化が先でしたね。

昭和初期の神戸。名前のイニシャルから「H」と呼ばれる少年・肇は、好奇心と正義感が強く、厳しい軍事統制下で誰もが口をつぐむ中でも、おかしなことには疑問を呈していく。Hはリベラルな父と博愛精神に溢れる母に見守られ成長し、やがて戦争が終わり15歳になると独り立ちを決意する。

宣伝戦略としては、水谷豊と伊藤蘭が夫婦初共演を押しているようですが、そんな話題性を前面に押し出さなくても、映画自体が良い出来です。
神戸で紳士服の仕立て屋をしている父親にハイカラな神戸の町に連れられて行き、外国人とも触れ合って育ったHには戦時色が濃くなっていく時代は息苦しいくなっていく一方だったと思います。
そこを柔軟に諭すように生きることを教えていった父の姿が立派でした。
その父が終戦と同時に腑抜けたようになり、博愛主義がお人よしとしか見えない母に憤るようになり、変節を恥とも思わない周囲の大人を見て、Hは独り立ちしていく…
戦争を肯定する気はさらさらありませんが、子供が大人になるには何か大きな困難を乗り越えるのが一番ではないかと思ってしまいます。
今の日本には一番欠けている要素を提示された気がします。
もっとも、現代の困難はこれほど明確ではなく、個人によって千差万別過ぎて、共に立ち向かえませんが…

神戸を舞台にしたこの映画、子役は関西在住で言葉に問題はなかったのですが、水谷&蘭ちゃんの神戸弁はちょっと変でした。
一番すんなりしていたのは、京都出身の佐々木蔵之助でした。

スポンサーサイト
00:25  |  映画  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT   このページの上へ

Comment

●興味湧いてきました

こんばんは。

「少年H」、予告編ではあんまり面白そうじゃない感じだったけど、Kinkachoさんの記事読ませていただくと、かなり内容は良さそうですね!
劇場はムリそうだけど、DVDになったら見てみます。v-221

Kinkachoさんはこれ舞台も見たの?
ごみつ | 2013年07月23日(火) 23:59 | URL | コメント編集

●舞台は未見

ごみつさん、こんにちは。
この映画は思いがけず試写会に誘われたのですが、本当に意外によかったです。
広告の戦略が間違えてるから、あまり興味を引かないのかも知れません。
原作はベストセラーになるのも納得だったので、一度読んでみてね。
kinkacho | 2013年07月24日(水) 08:49 | URL | コメント編集

コメントを投稿する


 管理者だけに表示  (非公開コメント投稿可能)

このページの上へ

Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://kinkacho.blog57.fc2.com/tb.php/1620-9a912a50

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

このページの上へ

 | HOME |