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2014'01.19 (Sun)

華やかでした

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文楽新春公演 夜の部 国立文楽劇場4列16番

面売り
新春公演のお約束の景事。
女性の面売りと男性の呼び込みが組んで面白おかしく踊るという雰囲気を楽しむ演目。

近頃河原の達引き 四条河原の段/堀川猿廻しの段
おしゅん伝兵衛の心中事件を劇化した演目。ワイドショー演目ともいいます。
昼の部の新口村の公金横領に対し、こちらは殺人を犯して、深い仲の遊女おしゅんと逃亡するというあらすじです。
おしゅんの兄が猿廻しを生業にしていて、死ぬ覚悟で生家から出て行く妹を猿廻し(獅子舞と同じく縁起物)で見送るというのが幕切れです。
実際に江戸時代にあった心中事件と親孝行で猿廻しがお上から表彰された話をミックスした時事ネタでした。

壇浦兜軍記 阿古屋琴責めの段
源平物のひとつ。
平景清の思い人である遊女・阿古屋は平家没落後逃亡した景清の行方を捜す鎌倉方に捉えられている。
取調べをするのは教養ある芸事にも精通した源氏方の武将・畠山重忠。
音曲に優れた阿古屋に琴、三味線、胡弓を奏させることで、重忠は事の真偽を判定しようとする。
歌舞伎では女形の修士論文と言われる大役・阿古屋を桐竹勘十郎が遣います。
左遣いも足遣いも出遣いという派手派手演出できました。
歌舞伎では阿古屋を演じる女形が琴、三味線、胡弓全てを観客に聞かせる演奏をしながら、恋人の安否を気遣う女性としての情感、温情ある取調官・重忠にも心打たれる思いやりある女性らしさも演じなければなりません。なおかつ、最高位の遊女としての品格も要求される難役。
文楽では、琴、三味線、胡弓の演奏は三味線方がやってくれるだけ楽かも知れませんが、その難役を人形で演じるというのでプレッシャーは同じでしょう。
そこらへんを勘十郎は三人とも出遣い、しかも中堅以上の遣い手を割り振ったということで表現したのかと思いました。
そんな小難しいことを考えず、鎌倉時代初期の話なのに、江戸時代の花魁の装束をまとっている阿古屋のまぶしいほど華やかさを楽しんでください。
牡丹と獅子の打掛に竹林に虎の俎帯、立兵庫にべっ甲と珊瑚の櫛、簪という拵えは半端なく豪華です。
そして、三味線方の若手が琴、三味線、胡弓を必死にこなす様、それをバックアップする人間国宝の三味線が最大の聞きどころです。

終演後ロビーに出ると、京都から来たらしい舞妓さんが二人、お見送りに出ていた人形遣いさんが正月らしさを演出してくれていました。

こんなに頑張ってくれている文楽に対して、動員数が目標に達していないと助成金を減らす橋下は文化を殺す暴君です。
自分が学生時代やっていたラグビーがそんな目にあったらどんな気をがするか想像してみろ!!
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