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2014'01.29 (Wed)

なんかヌルイです

男性論 ECCE HOME ヤマザキマリ著

古代ローマのいい男を「テルマエ・ロマエ」のヤマザキマリが論じてくれるのかと思ったら、古代ローマの話はわずか30ページ、妥協できるルネサンスまでの男性論で+20ページとまったくの期待外れでした。
あとは、著者のエッセイマンガと被るお話です。

う~ん、まったくヌルイ…

「テルマエ・ロマエ」が面白かったのも三巻までだったし、著者のエッセイもいくつか読みましたが、ほとんど全てになんか竜頭蛇尾感が拭えません。
面白さが持続しないんですね。
漫画家として決して絵が上手い訳でもないし、ネタで引っぱらないとこれから先が難しいと心配になってしまいます。
なまじ「テルマエ・ロマエ」が映画化で騒がれただけに、商売として一発屋として浪費されてしまいそうなのが惜しいです。
この浪費が、最近の文壇やマンガ界で真の無頼派を育たない原因でしょうね。

その点、西原理恵子の「スナックさいばら おんなのけものみち」はしたたかさを感じます。
地に足がついたおばちゃんのしたたかさ?
西原さんは微妙にピンで勝負しない小狡さは本当にしたたかです。
中島らもの「明るい悩みの相談室」のパクリのような他人の投書で成立するこのシリーズや、「ああ○○」シリーズ、「人生画力勝負」、ここらへんの人気シリーズは全ては素人からプロの漫画家まで巻き込んで成立させてます。
思えば、彼女の最初の話題作「恨みシュラン」も神足氏と組んでの仕事でした。
ふり返れば、西原さんはツッコミをマンガ界に持ち込んだとも言えますね。
もはや芸風???

このぐらいのしたたかさをヤマザキマリさんにも要求したいと思います。
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Comment

●堅気の限界

ヤマザキ女史、世界を又にかけた豪快な生き方ですが、ほぼ間違いなく堅気の人です。それに比べると西原は、最初のコンビが山崎タヌどんですから、違法の世界に片足突っ込みながら生きてきている。賭け賭博の常習者であり、法律を破ることにタブーはないのでしょう。だから麻雀の漫画を描いている頃は、一般の人はファンになりづらかった。
西原も神足氏や高須院長のような日の当たる世界を堂々(?)歩ける人たちを相手にして仕事をするようになって、ようやく堅気の世界に顔向けして仕事するようになったと思います。
危ない世界で実際に生きていた西原のレベルにヤマザキ女史が近づくのは難しいと思います。むしろ別の方面にこそ力を入れた方が、よい作品が出来ると思います。
ヌマンタ | 2014年01月31日(金) 13:36 | URL | コメント編集

●育った環境

ヌマンタさん、こんにちは。
西原さんとヤマザキさんでは育った環境がまるで違います。
不良と貧乏(これは怪しいと思ってますが)の中で育った西原さんと、父は早くに亡くなったけどビオラ奏者の母に育てられたヤマザキさんとでは、どだい勝負にならないと思います。
雑草とハーブぐらいとは違うでしょうか?
kinkacho | 2014年01月31日(金) 21:45 | URL | コメント編集

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