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2017'01.03 (Tue)

天気晴朗なれど、風強し...というか烈風

今回の越年登山は中央アルプス檜尾岳~熊沢岳ピストンを計画しました。
いつもは人だらけの越年ですが、今回は避難小屋と下りで4パーティーに会っただけ。30日の夜、元旦の夜なんて、kinkachoのパーティーのみでした。
どんだけ、マニアックなルートやねん。

一日目:840檜尾橋~檜尾岳登山口~1200赤沢の頭~1425テント場標高2225m
春に下ってきた長大な檜尾尾根を今回は上り。とても一日では檜尾避難小屋には届かないので今日は途中でテントを張るしかありません。七曲りの樹林帯の黙々と上って高度を稼ぎます。

赤沢の頭の手前でアイゼンを着ける程度の雪しかありません。
そこからも黙々と上って、標高2225mあたりでテントを張りました。

テント場から見上げた空は青かった...
今回の山行は三泊四日、しかも山頂手前まで荷物を揚げないといけないので、一日目の夕食が一番豪華に鶏塩鍋としました。

二日目:905テント場~1110シャクナゲのピーク~1425檜尾避難小屋
ものの見事に寝過ごして640に起床。撤収後、再び黙々と檜尾尾根を上ります。
二日目の尾根道は痩せ尾根、急斜面のトラバースと緊張を強いられる厳しい箇所が続きます。

宝剣岳~極楽平~島田娘が白い稜線を青空をバックに浮き上がらせてます。
シャクナゲのピークからしばらく後、写真を撮る余裕もなくなります。
雪の付いた痩せ尾根を何度もアップダウンを繰り返し、春に滑落をして木に挟まって止まった箇所を上に行き過ぎて、半泣きの正対のトラバースになり、しかもアイゼンが外れ、ヘルプミー状態...何とか凌いで尾根に上がった時の空は青かった(放心)この日は冬山には珍しく無風状態で稜線で昼寝ができるほど穏やかでした。
後は素直に稜線を行けばよかったのに、出来心でトラバースしたら氷結斜面をヒヤヒヤになり、後悔しながらどうにか避難小屋直下に到着し、最後の上りは末脚で一気に行って、これから二日間のお宿に到着でした。
カマボコ型のしっかりした檜尾避難小屋はトイレも付いたご機嫌な避難小屋です。備え付けの銀マットもあり、小屋内にテントを張ると防寒度もアップ!
ただし、貸し切りとはならず、時間差で2パーティーが到着し、適度に空間を分けあっての年越しとなりました。夕食は年越し蕎麦とちらし寿司と豪華なようでお手軽メニューでした。
この夜は無風。駒ヶ根市の明かり、星空がきれいでした。

三日目:1000檜尾避難小屋~1050檜尾岳山頂~1120檜尾避難小屋
ついに元旦、しかし、ガスで視界がなく、風が唸ってます。
他パーティーはそれぞれ空木岳、檜尾尾根からの下山に早朝に出発し、kinkacho達もアタックに出ようとしたのですが、ガスと強風で小屋で待機としました。

小屋の正面から見える南アルプスの連峰が赤く染まり始めました。中央には富士山が頭を覗かせてます。

日の出時刻には雲が晴れて、初日の出が拝めました。
そして、風がやや弱まった頃にアタックに出ました。
途中で滑落停止訓練をしたのですが、時折の強風で耐風姿勢を取ることもしばしばでした。

ピストン予定の熊沢岳を臨む。

千畳敷カール

空は青いのですが、風があまりに強いので、熊沢岳行きは断念。稜線で風に吹かれたら落ちそうな勢いの風でした。
風に怯えながら避難小屋に帰投。途中でユルユルの斜面で滑落停止訓練をしましたが、氷結しているせいでアイゼンを浮かすとたちまち滑ります。これは怖い...
小屋帰投後、風は益々強まり、トイレへ行くにも安全のためロープで確保を取り、ピッケルを携行します。トイレの床も風でビリビリと振動していました。
とりあえずなんちゃって雑煮とか、お湯割りなどで時間を潰して、カレーライスの夕食となりました。
強風で駒ヶ岳ロープウェイが止まっていて、避難小屋は貸し切りとなりました。
風は夜半に到るほど強くなり、最大で風速30mを越えていたかも知れません。
下山時、せめて樹林帯に逃げ込むまで、風を止めてくださいと、山の神に祈りました。

四日目:705檜尾避難小屋~900シャクナゲのピーク~1000赤沢の頭~1225檜尾岳登山口
下山日、祈りが通じたのか風がかなり弱まってました。

朝焼けに映える富士山と

その横から上がる太陽を見物して、下山を開始しました。
登山時、泣きの入った斜面を本来のトラバースルートでガクブルで通過し、痩せ尾根で緊張しまくって、安心できる尾根道に出た時は消耗しまくってました。
ここからは我慢が勝負な退屈なひたすらな下りです。とにかく我慢我慢で下り、春同様最後はダッシュで1228のバスに滑り込み、四日間の山行は終了しました。
菅の平の駐車場に着いた時は膝から崩れ落ちるほど疲れてました。

こまくさの湯で越年の汗を流して、海老カツ定食でビール!
鉄板の美味しさでした。

教訓:やっぱり風は侮れない。
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Comment

●風は怖い

アタック中止は正解ですね。富士山では強風による滑落も相次ぎました。風に冷やされ、ツルツルになった雪面は、アイゼンさえ容易に受け付けませんから怖いです。
私が若い頃、冬山を好まなかった最大の理由は、風に体温を奪われることだった気がします。冬に風をきって自転車で快走するのは大好きでしたが、山での寒風は桁が違うというか、別次元でした。安全がなによりだと思います。
ヌマンタ | 2017年01月04日(水) 17:05 | URL | コメント編集

●Re: 風は怖い

ヌマンタさん、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
kinkachoは冬山で一番怖いのは風です。体温は奪われるし、バランスを奪われるし、息ができなくなることもしばしば...耐風姿勢なんて気休めです。
アタック中止に後悔はありません。
kinkacho  | 2017年01月04日(水) 17:40 | URL | コメント編集

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