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2018'07.18 (Wed)

ホンタイジさまのおかげです

韓国映画より中国映画の方がはるかに理解しやすいです。
時代劇は予備知識なしでも時代が把握できるし、漢字表記も理解しやすいですしね。
韓国映画も時代劇は当時と同じく漢字表記にしてくれたら、もっと見る気になるのに...


天命の城

中国史的に表現すると明末清初のお話、清が李朝朝鮮に攻め込んだ「丙子の乱」が題材になっています。
「丙子の乱」でピンとこなかったのですが、ホンタイジさまのお名前が出た瞬間に理解できました。

あ~あれね。清朝が李朝朝鮮に臣従を要求したのに抗ったあれ!

ここで既にkinkachoの気持ちは清朝サイドに立っちゃいました。
いかに、イ・ビョンホンが抑制のきいた渋い演技をしようが、鍛冶屋役のコ・スが思いがけず男前だろうが、
この時期の清朝に抗おうなんて、おバカさんだ。
ホンタイジさまが引いても、ドルコンさまがいるからな~
清朝のメインは明朝だから、李朝朝鮮なんてオマケなんだから、臣従しとけばいいのに
と、完全に清朝サイドの思考しか巡っておりません。

それはおいといて、
清朝に追い詰められて、南漢山城に籠城している仁祖を中心とした李朝首脳陣は主戦派と和睦派に分かれて対立しています。
「天命」を考えるなら、もう終わっている状態ですね。
仁祖はのらくら優柔不断だし、主戦派は戦力の差を直視していないし、声高に主張する(マジで声を揃えて訴えるのです。これが史実なら終わってる...)だけで、実動はしない。援軍のはずの近衛軍は檄文を届けた使者を下層民だから信用しないどころか、あまつさえ殺そうとする。
もうとっとと清朝に征服されてしまえと思ってしまいました。
そんな混沌とした中、主戦派のトップも和睦派のトップも互いの信念の元に行動していて、ここの人間ドラマがこの映画の見処です。
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Comment

●儒教の蠱毒

儒教に染まった方は、蛮族であるはずの清に支配された中華を、もはや真の中華とは認められなかったのでしょうね。でも、黙って服従していればいいものを、真の中華は我々だと虚勢を張ったもんだから、怒りを買って外交権を奪われ、軍隊を持つことを禁じられたのが李氏朝鮮ですね。
日本でも真面目な国学者は、その状況をみて日本こそ真の中華(文明国)だと騒いでましたが、山鹿素行でしたっけ?
厄介な宗教だと思いますよ、儒教は。今も半島では健在ですけどね。
ヌマンタ | 2018年07月19日(木) 12:05 | URL | コメント編集

●見たいんですよ、これ!!

こんばんは。v-278

これ死ぬほど見たいのですが、やってる劇場が少なくてなかなか行けてません。
早くしないと終わっちゃうよ~~。

そうそう、丙子の乱はあれですよ、前にブログ記事にもした「神弓」ですよね!
こっちは政治的取引の話なので、「難しくてわからん・・」みたいなレビューが多いんですよね。

Kinkachoさんのレビューを見たら見たさ大爆発中です。(笑)

「ジュラシックワールド」は近々に必ず行く予定です。v-218
ごみつ | 2018年07月19日(木) 21:49 | URL | コメント編集

●Re: 儒教の蠱毒

ヌマンタさん、こんにちは。
儒教というのは毒性が強いようです。
特に半島では変異を起こしてその毒性を増したように感じます。
むしろ大陸の方が原種に近いのでマシです。ただし、他民族に感染すると毒性を増すらしく、清朝も全盛期以降この毒にやられてます。
日本の場合、国家としては儒教ではなく、儒学を採用していたので、一部の学者の感染で済んだと思っています。
kinkacho  | 2018年07月19日(木) 23:09 | URL | コメント編集

●Re: 見たいんですよ、これ!!

ごみつさん、こんにちは。
この映画、kinkachoセンサーには引っ掛かってなかったのですが、イ・ビョンホンファンの友達から伝え聞いて見ました。
政治的駆け引きというより、信念のぶつかり合いだと、kinkachoには見えました。
信念なんて粉砕できるのが、(武)力かぁ...とも解釈できます。
韓国時代劇はなかなか馴染まないのですが、ホンタイジさまのおかげで一発で理解できました(笑)
ただ、韓国時代劇は衣装が地味で、かの清朝の武装すら地味で残念でした。
kinkacho  | 2018年07月19日(木) 23:18 | URL | コメント編集

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