2023'05.06 (Sat)
久しぶりに限界山行
足元の点雪崩を見て敗退したのは6年前...ついに宿題を終わらせる時が来た!!
一日予定を早めたものの、天気予報は好条件、風も弱い。
三度目の正直となる残雪期の爺ヶ岳南尾根からの鹿島槍へのアタックを完遂してきました。
高度差上下共に2670m、二泊三日テント泊、糞重い装備を担ぎました。
一日目:615柏原登山口~ジャンクションピーク~1300爺ヶ岳~1550冷池山荘(泊)
6年ぶりに柏原登山口に立ちました。登山口の一番近い駐車場に空きがあったのはラッキー😃💕
準備を整えて、登山指導所に一声かけて、柏原新道を登り始めました。今回の登山道、爺ヶ岳の稜線までは一気に1300mの高度を稼ぎます。南尾根取り付きの看板を目印にしていたのですが、看板が無くなっていて、取り付きを越えてしまい、藪をこいで無理矢理尾根に載りました。
積雪期限定の登山道なので、雪融けの早い今回は荒れまくった竹藪、木の根、中途半端な残雪に足元を取られて、初手から体力を削られました。
前回の撤退地点ジャンクションピークの様子です。前回は稜線まで積雪の上をアイゼンで上れたのですが、今回は左手のハイマツ帯を上ります。藪こぎ必至です。
森林限界を越えると今度はガレ場に足を取られます。
それでも予定通り爺ヶ岳の稜線に上がりました。ご褒美は鹿島槍の勇姿。美しい双耳峰です。
爺ヶ岳は南峰、中峰、北峰とあり、この三峰をトラバースして、一旦、冷乗越で高度を下げてから冷池山荘のテント場まで上がります。
ここでも、早い雪融けが仇となり、歩きにくい道に体力も気持ちも削られ、冷池山荘直前の積雪を残した樹林帯に泣きが入りました。
冷池山荘のテント場はこんな感じ。冬季小屋が開放されててトイレも使えます。←これ重要です。
疲れてるし、風が無いので、簡単に整地してペグも簡略化して固定して、早々にテントに入りました。
夕食はトマト鍋(ベーコン、豆、パプリカ、ナス入り)と白飯(炊飯)とわりと豪華。おつまみ、ビール、日本酒もあって、営業小屋が無いので担ぎ上げるハンデありです。美味しかった😋🍴💕けどね。
1900就寝。
二日目:620冷池山荘~730布引山~830鹿島槍920~950布引山~1100冷池山荘1200~1420爺ヶ岳~1600ジャンクションピーク(泊)
いよいよアタック当日です。快晴、無風のベストコンディションです。テントにデポもするのでアタック装備のみと軽い。
手前から布引山、鹿島槍南峰、鹿島槍北峰です。目標は真ん中の2889mの南峰です。
布引山を登るともう目の前😲 もう雪は無いのに等しいので、アイゼンを外します。
ガレ場をジグザグに登って到着した山頂は360度の眺望が広がり、風もないので、北アルプスの絶景が楽しめます。
槍、穂高、劔岳、五竜、唐松を近くに、妙高、火打、戸隠や、八ヶ岳、そして富士山も遠くに視認できました。
そして、下山していきます。
二日で下山しきる人が多いですが、天気もいいし、体力的にもキツイので、kinkachoたちはジャンクションピークでもう一泊します。
ガレ場をヒイヒイ言いながらテント場に戻っていくと、何やらヘリの音が近い😱
テント場に戻ると案の定、布引山で滑落事故があり、ヘリ搬送だったとのこと。幸い大怪我ではなかったとのことなので安心しました。
このU字型にカーブしている稜線を引き返します。
テント撤収で再び重くなった荷物を担いで、力を振り絞って下山します。
爺ヶ岳南峰からの下山は最後尾をトボトボ着いていきましたよ。
ジャンクションピークにたどり着いたのは16時、一日目に続き本日も10時間弱の行動時間でした。
本日のテント場は貸切状態。無風なので、また適当にテントを張って、ビール🍻で祝杯です。木の葉丼、地鶏焼き、サバ缶、スープとたんぱく質たっぷりの夕食でした。
19時就寝。
三日目:615ジャンクションピーク~930柏原登山口
最終日、下山です。重力にまかせて下りるのですが、もう疲れ切ってヨレヨレです😓 それでも、怪我だけはしたくないので、トボトボ下りました。
ショウジョウバカマ
シャクナゲ
花の彩りに現実逃避しながら、無傷で登山口に戻れました😭
今回を振り返っての反省点
・荷物を軽くする。ロープ、ハーネス、プローブ、ビーコンは省略できる? ショベルも1パーティーに2丁あればいい。
・食事を簡素化。お湯を沸かせばできるものにすれば、コッヘル1個で済む。今回は炊飯用、調理用、お湯用の3個あり。
・個人的に失敗と思った点。朝食用のカップ麺を忘れて、しわ寄せで行動食が足りなくなると思い、一日目食べ控えてシャリバテ気味。食べ控えに伴って、水分補給も控えてしまい水分不足気味となる。二日目以降、体が動かなくなってました。
そして、山行前にフルマラソンとかで運動し過ぎ😅😅😅
思い出の稜線なのですね😃
残雪期に敗退やら、無雪期に雨の中アタックとか、キレット小屋から一気に下山とか、kinkachoにも思い出の稜線です。
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