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2009'09.02 (Wed)

花宵道中

宮木あや子著
文庫初見で、久々に面白いと思う本を引き当てました。
江戸末期の新吉原を舞台に、遊女たちを主人公にした短編連作集。
それぞれ関わりのある遊女がそれぞれの短編の主人公になって、リレーのように続く物語。
身売りに人攫い、自殺をしたり、病で死んだり、足抜けしたりとお約束の悲惨な物語のようでありながら、乾いた中の情緒がなかなか新鮮で、そして、最後の話だけがちょっとハッピーエンドで後味が爽やかでした。
遊郭を舞台にした時代小説といえば、異様に悲惨なものや、遊女の意地の張り合いや花魁道中などの華やかな面ばかりを強調した作品ばかりに出くわしていたのですが、この作品は吉原の格が崩れた江戸末期の、中堅どころと言えば聞こえがいいが中途半端な店を舞台にしているので、最初は先入観から違和感を覚えますが、慣れるとじっくり読ませてくれます。
シリーズ化されなければ、とても評価できる時代小説です。

この本はR-18文学賞を受賞して、官能純愛絵巻ということで店頭に並んでいますが、性的描写はいたってマイルドです。
マンガの横に並んでいるライトノベル(特に少女向けの一部)の方がず~~~っとえげつないです。
BL…あれはある意味エロ本なので比較対象外ですが、ラノベもR-18指定した方がいいと思います。
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