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2010'03.23 (Tue)

アイガー北壁

山素人でもアイガーと言えば北壁と連想するほど有名なアイガー北壁での、1936年の遭難事故を扱った映画です。

ナチスドイツは国威発揚のために、未登攀のアイガー北壁初登攀を果たした者に金メダルを授与すると発表。初登攀達成と報道合戦が加熱する中、トニー・クルツとアンディ・ヒンターシュトイサーが「殺人の壁」アイガー北壁に挑む。

ナチスドイツほどスポーツを政治に利用した国家はないでしょう。ベルリン・オリンピックしかり。アイガー北壁初登攀しかり。
スポーツの政治利用とその風潮を煽るマスコミの存在がこの映画のテーマの一つです。
それを描くために、トニーの幼なじみのルイーゼを新聞記者の見習いとして配しています。
彼女は最初は北壁を四つ星ホテルのテラスから記者として取材していますが、最後はトニーの恋人として遭難現場まで足を運びます。
ここらへんはフィクションだと思うのですが、ルイーゼにシンパシーを抱くことで映画を見ろってことですね。ルイーゼとその周囲を見ることでテーマが見えるわかりやすい映画です。
シンプルな作りですが、あまりに有名な遭難の悲劇が映画をドラマとして成立させています。

さて、kinkachoのツッコミどころは、なぜアイゼンなしで~?!、なんじゃ~このトラバース!と心の中で大絶叫。
手袋を落とした場面で凍傷が~とヒヤリとし、肩絡みの懸垂下降で摩擦熱の熱さを想像しました。
そして、ハーケンとカラビナが手作りで、麻のザイルにキャンパス地のテントにザック、当時の装備に引いておりました。
moblog_67dc6798.jpg
(↑映画で使用された小道具の山道具)
中でも最大のドン引きはパンフレットのトニー・クルツの実際の遭難写真というオチです。

さて、この映画の舞台アイガー北壁は1938年に初登攀されますが、そのヘックマイアー隊の一員がハインリッヒ・ハラーで、映画繋がりでは「セブン・イヤーズ・イン・チベット」となるのでした。
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07:33  |  映画  |  TB(0)  |  CM(6)  |  EDIT   このページの上へ

Comment

●No title

アイガーの北壁って 壁の真ん中から 下を覗けるし
真下からしっかり全景が見えるし
妙にリアリティがあり 山の事故の当事者にはなりたくないと実感出来る壁です。
映画を見たら 更に その思いが強くなりそうですね。

映像のリアリティや迫力の評価は 10点満点中 何点くらいでしたか?
ニコ | 2010年03月23日(火) 11:56 | URL | コメント編集

●No title

下の記事の食べ物たちを見てお腹を鳴らしております(笑)←お昼ごはんまだなのです。

kinkachoさんの記事を見て、最近映画を見ていないことに気付きました。
どうも映画館に時間通りに辿りつけないことが多くて(苦笑)
でもアリス・イン・ワンダーランドはIMAXで見ようかと思っております。
がら | 2010年03月23日(火) 12:18 | URL | コメント編集

●迫力は満点

ニコさん、こんにちは。
ドイツ映画の山岳映画ジャンルの伝統を受け継いで、この映画の登山シーンはドキュメントに近いものがあります。迫真の撮影は9点をあげましょう。
まず、スタントを連れて現場でロングのショットを撮影してから、雪山のリアリティのために大型冷蔵庫の中でセットを組んで撮影したそうです。
ちなみに、ヒンターシュトイサー・トラバースの振り子トラバースはスタントではなく俳優本人がやったそうです。
よかったら、ニコさんもご覧になってください。
kinkacho | 2010年03月23日(火) 12:48 | URL | コメント編集

●グルメ三昧

がらさん、こんにちは。
この連休は食べ物三昧、文化三昧になってしまいました。
五竜へ行っていたら、この映画の気分を体感できたことでしょう。ちょっと、残念!
kinkachoも映画をここ最近見ていなかったので、炸裂したように見てきました。一度見出すと、予告編効果でさらに見たくなるんですよね。
kinkacho | 2010年03月23日(火) 12:52 | URL | コメント編集

●なるほどね~

今晩は。

やっぱり、山岳映画は、実際に山登りされてる人が見ると、全然感じ方も違うでしょうね~。v-263
Kinkachoさんの記事を読ませていただいていると、かなりな真摯に撮影された作品だと思って良いみたいですね。

あ、「セブン・イヤーズ・イン・チベット」は私大好きな映画なんですよ!ブラピの映画で一番好きかも。彼は、初登攀隊の一員だったんだ~。
また映画見たくなってきちゃった。e-456
ごみつ | 2010年03月23日(火) 22:02 | URL | コメント編集

●トラバースが大嫌い

ごみつさん、こんにちは。
この冬は吹雪の中やら、-20℃の世界に突入していたので、ちょこっとだけとはいえ、この映画の映像で記憶が喚起されてしまいました。
この映画はドイツ映画らしい堅実な作りで、鑑賞後、ハインリッヒ・ハラー(ブラピが演った役)の「白い蜘蛛」を再読したくなりました。
kinkacho | 2010年03月23日(火) 23:47 | URL | コメント編集

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